大手携帯会社でスマートフォン(携帯電話)の契約をすると、たいていの場合2年間の継続利用を条件として、月々の割引を受けられます。
しかしながらこの縛りによって、格安スマホに乗り換えようと思っても、「契約を切り替えるタイミングを間違えると1万円ほど損をしてしまうことがある」という話を聞いたことはあるでしょうか。
ぜひ本記事に目を通して、損をしないように格安スマホへ乗り換えましょう。
2年間の継続利用を条件とした割引
2年間の継続利用(以下、2年縛り)によって『基本料金の割引』『端末を割賦払いにした場合の月々サポート』が受けられるというのが、大手携帯会社の契約の基本になっています。
しかし、この2年縛りを途中解約してしまうと、約10000円程度(携帯会社によって異なる場合あり)の違約金を払う必要が出てきます。
また、ここが重要なポイントなのですが、この2年縛りは自動更新となっていますので、期間満了の1ヶ月前〜数日前に解約の手続きをしないと、自動的に継続されてしまうのです。
そこでまずは、この2年縛りの期間満了日を確認しておく必要があります。
いつ乗り換えするのが得なのか
もちろん「しかるべきタイミング」を待って大手携帯会社を解約すれば、違約金は発生しません。
しかし、大手携帯会社と格安スマホとの間には大きな料金差がありますので、場合によっては違約金を払っても格安スマホに乗り換えた方が得になる場合があります。
上のグラフは、某大手携帯会社と、某格安スマホ会社との料金比較目安です。
(※端末代金は24回割賦払いとして)
データ通信料金の大きな差によって、2年縛り割引を受けたとしても、格安スマホ会社の方が安くなるのは、今までの記事で述べてきたとおりです。
ただし、格安スマホ会社の場合は、通話料金が定額契約とならず、21円(30秒)掛かりますので、通話時間に応じて支払額は変わってしまいます。
そこで、MMD研究所による2014年8月の調査の結果から逆算し、毎月の通話料の平均値は約2000円〜3000円といったところだと考えられますので、今回は格安スマホでの通話料金を3000円と仮定して計算してみましょう。
目安として、3〜4ヶ月以上2年縛り契約が残っていれば、乗り換えてもお得
大手D社の「高速データ容量制限2GBまで」の場合と、格安スマホI社の「高速データ容量制限1GBまで」とを比べると、差額は約3300円/月。
大手D社の「高速データ容量制限5GBまで」の場合と、格安スマホI社の「高速データ容量制限5GBまで」とを比べると、差額は約4600円/月。
したがって、あまりデータ通信を使わない契約をしている方であれば4ヶ月以上、一般的なユーザーの場合は3ヶ月以上、2年縛り契約が残っている時には、違約金を払っても直ぐに乗り換えたほうが、料金面で得になるということが分かります。
音声通話をすることが少ない人ほど、月々の支払差額は大きくなりますので、さらに「移行すると損してしまう期間」は短くできる可能性が出てきます。
さらに厳密な金額を知りたい方は、ぜひ携帯会社の利用明細を参考に、各々計算してみてください。