1997年創刊、現時点で国内唯一のパソコン関連週刊誌である『週刊アスキー』(KADOKAWA/アスキー・メディアワークス)が、2015年5月26日発売号をもって紙の雑誌の発行を停止、ネット/デジタルに完全移行すると発表しました。
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-- 週刊アスキー (@weeklyascii) 2015, 3月 30
長年にわたってパソコン・デジタル機器周辺を追ってきた週刊アスキー。週刊誌としてもメジャーだった同誌が紙の発行を停止するとのことで、各方面に与えるインパクトは非常に大きなものになると予想されます。6月からのデジタル完全移行後はウェブサイト『週アスPLUS』を『週刊アスキー』に改名、YouTubeやニコニコ、さらにはテレビでの番組提供も視野に入れていくとのこと。
なお、残念なことに、週アス創刊以前から連載が続いていた唐沢なをき先生によるマンガ『電脳なをさん』は連載終了となるそうです。ほんほんほん(悲しみの声)。
正式な発表があったので、こちらからも。週刊アスキーの総デジタル化に伴い「電脳なをさん」の連載は5月いっぱいで終了することになりました。20年超のご愛読、本当にありがとうございました。さびしいなあ。
-- 唐沢なをき (@nawokikarasawa) 2015, 3月 31
連載20年以上の長寿マンガながら、ややキツめの下ネタが多いせいかスマホ配信の電子版には掲載されていなかったりと、思えば最近のデジタルコンテンツ審査との相性は悪かったかもしれませんね。
しかし「暗黒時代」と呼ばれた低迷期からアップル社内の騒動を頻繁に取り上げていたりと、古参のパソコンファンにとっては思い出深い一作。たぶんジョブズ復帰前のアップルCEO「ギル・アメリオ」氏まで登場するギャグマンガは世界でも他にないのではないでしょうか。
話を戻すと、今回の週アス方向転換は、雑誌とウェブのみならず、ネット動画やテレビといったメディア全体に影響を及ぶす可能性がありそう。今後の動向に注目が集まることは必至です。
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