そろそろ淘汰の時代が来るのでしょうか。
「いま使っている格安スマホ」の上位3社が、OCN・IIJ・楽天モバイルとなりました。MMD研究所の調査によります。
具体的には、「OCN モバイル ONE」が30.8%で最も高く、「IIJmio」が26.9%、「楽天モバイル」が15.9%という結果に。次いで「BIGLOBE LTE・3G」の12.1%、「イオンモバイル」の11.5%と続きます。
上位3社だけで、実に7割以上を占めていました。まさにこの3社が、格安スマホ界の3大キャリアと言えそうですね。
まあ、格安スマホ業者は本来、「キャリア」とは呼ばないのですが。便宜上ということで。
もしこの上位3社を携帯電話の3大キャリアに当てはめるとしたら、イメージ的にはOCNがドコモ、IIJがau、楽天がソフトバンクでしょうか。
イオンモバイルとビッグローブ
ただし、この上3社について、少し疑問が残る部分もあります。それは、4位・5位のビッグローブとイオンモバイルについて。
イオンモバイルは自社で回線事業をしておらず、格安スマホと他社の回線をセットで販売しています。以下の公式発表資料が、分かりやすいでしょう。
例えば、「京セラS301」は、ビッグローブの回線とのセットです。つまり、イオンモバイルを「格安スマホ業者」として扱わない場合、ビッグローブはもう少しシェアが高くなるはず。
イオンモバイルのシェアは11.5%で、ビッグローブ以外の回線を取り扱い始めたのはつい最近です。そう考えると、回線でのシェア3位は、実質的にはビッグローブになるのかもしれません。
他社も後を追えるか
格安スマホ業者は、現在数多くあります。4月よりプランの改定も行われており、今後順位が変わる可能性も大いにあるでしょう。
特に、あとから改定を発表した、U-NEXTのU-mobileと、ソネット、DMM mobileの3社のプランは優秀です。半年もしたら、大きくランキングが動いているかもしれませんね。
格安スマホの利用意向は36.8%、購入しない理由は「今の携帯会社が安心だから」が56.8%[MMD研究所 via インターネットコム]
Photo by Thinkstock/Getty Images