レティナディスプレイの2倍以上のきめ細かさですよ。
中国で開催されたディスプレイなどの展示会「CITE 2015」にて、シャープが4k対応のスマホ用IGZO液晶を展示しました。
「4k」というのは解像度のことで、この数字が高いほどより画面がきめ細かく美しいということになります。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
「4kテレビ」とか「4k映像」とかの4kですね。シャープはこの「4k」解像度を、スマホで実現しました。
画面のきめ細かさを表す単位である「ppi」は、806ppiに達します。アップルの「iPhone 6 Plus」が401ppiですので、どれほどすごいかお分かりいただけるでしょう。
「スマホで4k」ということ
「スマホで4k」というのがどれほどすごいことなのか、いまいちピンときていない方もいるかもしれません。
解像度は、一つの辺につめ込まれた画素数で決まります。つまり、ディスプレイが大きいほど、画素数も上げやすいということ。
「4kテレビ」というと、大型のものが多いですよね。これは、大型のテレビは一辺がとても長いため、画素をそこまで細かくつめ込まなくても4k画質になるためです。
一方、今回シャープが発表したスマホ用4kディスプレイは、5.5インチしかありません。つまり、この小さな画面の中に、4kテレビと同じだけの画素が詰め込まれているというわけです。
実際、大型の4kテレビは、ppiで表せばそこまで大した数字にはなりません。806ppiという数字は、もはやクレイジーな領域です。ジャパニーズ イグゾー イズ グレート!
まだ展示品の段階ですので、この液晶が商品化されるのはまだ先の事になると思います。しかし、いずれ「4kスマホ」が一般的になる時が来たら、圧倒的な高画質が体験できそうですね。
「スマホで4k」のメリット
しかし、中には「スマホで4k画質に対応したコンテンツがないのでは?」と思われるかもしれません。
その点はあまり心配する必要がなさそうで、最近ではYouTubeが4k画質に対応しています。「4kスマホ」が一般的になる頃には、多くの映像が4kでアップロードされる時代が来ていることでしょう。
逆に、4k映像は4k対応のディスプレイで再生しないと、意味が(ほぼ)ありません。上記動画を4kで再生しても、私の持っているディスプレイではただ再生に時間がかかるだけです。
また、その頃には新しくリリースされるゲームやアプリなども、4k映像で作られたものが増えていると思われます。ディスプレイが進化すれば、コンテンツも進化していくはず。
それよりも心配なのは、果たして自分の目がそのきめ細かさを認識できるかどうかです。400ppiぐらいから人間の網膜が認識できる限界に近いとも言われていますので、違いがよくわからないという方もでてきそうですね。
スマホ向け4K液晶、シャープが開発[ケータイ Watch]