高校生の半数以上が家庭での利用ルールなし
3月23日、東京都青少年・治安対策本部が「平成26年度過程における青少年の携帯電話・スマートフォン等の利用等に関する調査報告書(概要版)」を発表した。
同調査によると、子どもの携帯電話・スマートフォン利用において家庭内でルールを作っているかという質問に対して、「作っている」という回答は小学生で61.2%、中学生で69.2%、高校生で43.8%。高校生では、半数以上が家庭内において利用のルールがないことになる。
さらに、家庭内で作っているルールは多い方から、「利用する時間の制限」「利用する際のマナー」「利用するサイトの制限」「利用料金の制限」「利用する場所の制限」「メール等の相手を制限」となっていた。
「9時以降は利用禁止。守れなかったら3日間端末を保護者に預ける」など、守れなかった場合のルールが設けられていることも多い。
家庭で話し合ってふさわしいルール作りを
家庭でルールを作ることで、子どもはスマホの利用をコントロールするようになる。
たとえば以下のようなルールを決めておくと安心だ。
1.利用時間
ネット依存の児童生徒は睡眠時間・学習時間を削って利用する傾向にある。利用時間を制限することで使いすぎを防ごう。
2.利用のマナー
他人の悪口を書かない、顔写真を含む個人情報を公開しないことで無用なトラブルを防ごう。
3.利用サイト・機能の制限
年齢や発達段階に応じて、利用サービスや機能を制限しよう。たとえば有料アイテムの購入、SNSの利用など制限するものは話し合って決めよう。
4.ネットで出会った人と会わない
安全のため、SNS等の利用で知り合った人とは絶対に会わないことが大切だ。
5.利用場面の制限
学校、学習時間、歩きながら、食事中、人と話すときなどは利用禁止がお勧め。
以上の5ヵ条を参考に、各家庭で話し合ってルールを決め、安全に利用してほしい。