デジタルアーツの「未成年の携帯電話・スマートフォン利用実態調査」(2015年2月)によると、子ども専用に持たせている端末は「携帯ゲーム機」(25.7%)、「子ども用携帯電話」(15.5%)、「契約の切れた中古のスマートフォン」(10.6%)となっている。0〜3歳の保護者の約21%が中古スマホを持たせているのだ。
同調査では、保護者の45.7%が「気付いたら子どもがネット接続端末で全然違うことをして驚いた経験がある」と回答している。具体的には、「動画を見ていた」「電話が発信されていた」「カメラアプリを起動していた」などだ。
中古スマホを子どもに利用させる例が多いが、安全なのだろうか。
中古スマホでもネットに接続できる
中古スマホは端末代がかからない、維持費が要らないなどのメリットがある。まだまだ十分使用に耐えうるので、保護者がスマホをほしがる子どもに要らなくなった端末をあげたくなる気持ちは分かる。
しかし、契約が切れた中古スマホでも、WiFiなどを使えばインターネットに接続可能だ。子どもに勝手に利用させると、有害サイトにアクセスしてしまったりアプリの購入などもできてしまう。契約が切れた端末はキャリアのフィルタリングは利用することができないので、持たせる前の設定が大切だ。
過去に当連載で取り上げたが、iPhoneならペアレンタルコントロール機能でアプリ購入などの機能制限、Safariなどの子どもに使わせたくないアプリをオフにしておくこと。Androidなら購入時のパスワード保護、ダウンロードできるアプリの制限をしておこう。
さらに、SNS系のアプリなど、ブラウザ以外でインターネットに接続できるアプリはアンインストールしておいたり、フィルタリング機能のあるアプリを入れておくといいだろう。
もしネットを利用させるなら、子どもの年齢に応じて「Yahoo! あんしんねっと」などの子ども用ブラウザアプリを入れるのがおすすめだ。
もちろん、ご自分が使っていた子ども向きではないアプリやデータ等は削除することも忘れずに。