「通信速度にムラがあるようですねー?」「そうですねー」
スマホやインターネットについての市場調査を行うMMD研究所が実施した「2015年4月格安スマホ通信速度調査」によれば、格安スマホ(MVNO)の各事業者と、ドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリアでは、時間帯によって通信速度に大きな差が生じることが明らかになったのだそう。
はたしてどの程度の違いがあるのか、発表された資料から要約して見てみましょう。調査対象となったのは、3大キャリアに加えて以下のMVNO事業者10社です。
ドコモ回線系MVNO: OCNモバイルONE、IIJ mio、b-mobile、BIGLOBE LTE・3G、U-mobile、楽天モバイル、NifMo、ぷららモバイルLTE
au回線系MVNO: mineo、UQ mobile
格安スマホがもっとも速いのは朝(10〜11時)
今回の調査では、格安スマホ事業者の通信速度は朝10時から11時の時間帯でもっとも高速という結果になっています。やや速度差はあるものの、ドコモ回線系ではダウンロードでおおむね5〜11Mbpsのスピードが出ている模様。
なおドコモ系では、ぷららモバイルだけが3.5Mbpsと低速ですが、MMD研究所の注釈を見ると調査時にLTEに繋がらず3Gで計測されている数値の可能性もあります。なお、au系2つは、ともにダウンロード10Mbps。さすがに本家auの24Mbpsには及ばないものの、なかなか安定しているようですね。
お昼休みはウキウキウォッチできない...かも
一方、データ通信が混雑すると思われるお昼休みの時間帯(12時〜13時)や、夕方(17時〜18時)では明らかに通信速度が落ちているようです。特にお昼休みでは、ドコモ系のb-mobile、au系のUQ mobileの2つをのぞいて、軒並み1Mbpsを割り込む低速を記録する結果に。
もちろん、三大キャリアの速度も時間帯によって若干の変動は読み取れますが、格安スマホ事業者の混雑時の変動ほどの動きは見られません。
すでに格安スマホを利用しているユーザーの多くは「安さと引き換えにいろいろな制限がある」ことを受け入れて使っていると思いますが、これから格安スマホデビューをお考えの方は、こうしたデメリットをきちんと理解した上で乗り換えることを強くオススメします。
2015年4月格安スマホ通信速度調査 [MMD研究所]