なんと! ツタヤのスマホ、「トーン」とね?
音楽・映像ソフトレンタル最大手TSUTAYAで知られるカルチュア・コンビニエンス・クラブと、通信事業者のフリービットが提携。格安スマホ「TONE(トーン)」のサービスを5月5日より開始しました。仕入れ、生産、販売のすべてを自社で企画したというTONEの主な特徴は次の3点。
- 基本料金は月額1,000円
- 料金の支払いでTポイントが貯まる
- キッズ/シニアにも対応する独自の端末を提供
Tポイントが貯まる。秋にはポイント払いにも対応予定
「TSUTAYAスマホ」ということで真っ先に連想するのが、Tポイントとの連携機能。TONEでは端末購入代金、月額基本料金200円ごとに1ポイントが付与されます(店頭でのTカード番号登録が必要)。また、2015年秋以降にはTポイントでの利用料支払いに対応する予定です。
月額の基本料金は1,000円で、音声通話は050番号によるIP電話。090/080/070番号を使いたい、他キャリアからMNPで転入したいという場合には月額953円の3G通話オプションへの加入が必要です。
なお、標準でのドコモ回線を使った500~600Kbpsの無制限通信に加え、1GBあたり300円の高速チケットオプションを利用できるとのこと。複数の料金プランを提供するのではなく、基本の1,000円にオプションをつけ足す料金体系になっています。
端末にはキッズ/シニアモード、現在地の確認機能が
TONEでは独自のAndroid端末を24,000円で提供。性能面は抑えめのエントリー機ながら、独自のアプリを多数インストールしたものとなっています。本機の主要なスペックは以下の通り。
プロセッサ: クアッドコア 1.3GHz
メモリ: 4GBストレージ(ユーザー領域2GB)、メインメモリ1GB、最大32GBのmicro SDカードに対応
ディスプレイ: 960×540ピクセル(5.5インチ液晶)
カメラ: 背面800万画素、前面200万画素、1080p動画撮影対応
この端末の特徴的なところは、4種類のホーム画面を選択することで、「シンプル」「キッズ」「シニア」といった年齢層やユーザーの習熟度に合わせたスマホに変身すること。
そして、位置情報の確認機能で「見守りケータイ」的に活用できたり、アプリのインストール制限といった安心機能も用意。家族での利用を強く意識したつくりになっているのがうかがえます。
価格面では、ほかの格安スマホ事業者を探せばもっと安いプランもありますが、独自のサービスやTSUTAYAというビッグネームならではの手厚いサポートに魅力を感じる人も多いかもしれません。
現在は電話、オンライン、一部のTSUTAYA店舗(渋谷、福岡天神、名古屋大須、北九州市小倉)での取り扱いとなっていますが、7月頃までにかけて全国12店舗のTSUTAYA、そしてTONE直営4店舗に拡大していくことが発表されています。
MVNOによって異業種からの携帯電話参入が広がっていますが、レンタル事業におけるTSUTAYA、ポイントカードのTカードのように覇権を握ることができるのか。また注目の格安スマホ事業者が登場したことになりますね。