通信速度が落ちないか心配ですが...。
LTEやWi-Fi、Bluetooth(ブルートゥース)などの電波を電力に変換することで、バッテリーの持ち時間を延長するスマホケースが海外で開発中です。以下の公式ページからどうぞ。
電波を電力に変換! というとものすごい技術のように聞こえますが、基本的な原理は置くだけ充電に使われるQi(チー)などと一緒ということです。
とはいえ、LTEを含めそこらじゅうを飛んでいる電波から電力を作り出す、というのはすごいですね。スマホ自体に内蔵されるべき機能じゃないかと思います。
生み出せる電力は小さい
もっとも、Qiなどに使われる電磁誘導と違い、通信用の電波から生み出せる電力は小さなもの。IT情報メディアのEngadgetによると、最大でも「iPhone 6」のバッテリーを30%延命できる程度ということです。
ムダのないシステムに見えて、普通のバッテリー内蔵ケースに比べるとムダの多いシステムになってしまっていますね...。しかし、重さなど含め、実際に使ってみれば実は便利なものなのかもしれません。
特に、そこら中にWi-Fi電波が飛び交いまくっているような環境なら、あらゆる電波を塊魂(カタマリダマシイ)のごとく吸収してかなりのエネルギーを生み出してくれるのかも。ぜひ一度、試してみたいケースですね。
通信速度への影響は?
一つ本商品で心配なのは、通信速度への影響です。LTEの電波を電力に変換しているときなど、通信品質が落ちたりしないのでしょうか。
あくまでも、余分な電波だけを電力にしているだけ...ということなのかもしれませんが、少し気になるところです。
逆に、Wi-Fi接続時であれば、LTEの電波を気にせずガンガン電力に変換できるはず。条件次第で、生み出せる電力が変わってきそうですね。
本商品は6月に出資の募集を開始し、秋ごろに商品化を目標にしているということです。価格は99ドル(約1万2000円)程度を予定しています。
Nikola Labs[via Engadget Japanese]