どえらいこっちゃで
日本時間の早朝、カナダ拠点のリサーチ・イン・モーション社は新OS「ブラックベリー10」と、新機種を2つ発表。あわせて社名をブラックベリーに変更した旨を公式にアナウンスしました。
■新しいブラックベリーの象徴「ブラックベリーZ10」
「Z10」の詳細スペック
ディスプレイ:4.2インチ
解像度:1280 x 768
CPU:デュアルコア1.5 GHz
RAM:2GB
メモリー:16GB内蔵メモリー
バッテリー1800mAh
カメラ:8MP(リアカメラ)/2MP(フロント)
OS:BlackBerry 10
最新Androidに見慣れたユーザーからはやや見劣りするスペックを上回るインパクトが、ブラックベリーの代名詞だった物理キーボードを一切排したデザイン。
電源&音量以外の操作は全てジェスチャー。例えば上にスワイプでスリープ解除、右スワイプで最新情報チェック、左スワイプでアプリの表示といった具合。
機能としての注目は「BBM」、ビデオチャット兼ボイスチャットがOSレベルで標準搭載されています。Wi-Fiでも電話回線でも運用可能なので、月々の電話料金を大幅にカットしてくれそう。(注:詳細なサービス利用価格等は不明です)
米国では3月発売予定。
■従来のデザインを踏襲「ブラックベリーQ10」
物理キーボードが従来ファンには嬉しい「Q10」ですが、詳細スペックは明らかにされていません。
米国では4月発売予定。
■投資家からの関心薄く、株価は大幅下落
ガジェットファンには嬉しい新機種も、投資家の関心はもっぱらiPhoneやAndroidから顧客を奪えるかどうか。(ブラックベリーはここ3年でシェアを1/3まで減らした) そして彼らの懐疑的な目には力不足と映ったようで、ブラックベリーの株価は直近の1ヵ月で最大の下落幅を記録してしまいました。
投資家からの評価は置いといても、もうこれ以上後がないのはなによりブラックベリー社は身をもって感じているはず。野心的な「Z10」のミッションは、顧客の流出を防ぐことではなく少しでも多く奪うこと。その評価を下せるのは、もう少し先のことになりそうです。
あと日本での発売も...お願いしますよ?(最近のこの業界の日本スルーに神経質)
[BlackBerry](Pic)
[TechCrunch]
[Bloomberg]
[Nasdaq](Pic)
(伊藤ハワイアン耕平)