NHKニュースWEBが伝えたところによると、NTTの鵜浦博夫社長が苦戦の続く子会社NTTドコモについて販売戦略の見直しが必要との見解を示したとのことです。
ここで注目されるポイントは、ドコモのライバルがいずれもiPhoneを取り扱う事業者であり顧客流出の一因がiPhoneにあると認識している点。さらにNHKの記事から興味深い部分を引用すると、
「私自身はユーザーのニーズに応えることも必要だという思いでドコモと意見交換している」と述べ、iPhoneを取り扱うかどうかも含めて販売戦略を見直すことが必要だという認識を示しました。
と、iPhone投入に大きな含みを持たせるような論調が広がっておりますね。
依然として営業利益が9932億円という規模を持つNTTドコモとはいえ、前年同期ベースで1.6%もの減少に転じている状況下、確かにユーザー間にはドコモiPhone待望の声が強くあるのも事実。
iPhoneについては発言が二転三転しつつも投入せずにいるドコモの態度が、親会社たるNTTからの声によってどのように変化するのかは非常に注目されるところです。
ただし同時に、元記事でも言及されている『ドコモまでiPhoneを販売すれば、国内の携帯電話メーカーが深刻な販売不振に陥る』という国内産業の視点から見た懸念もあり、大手を振ってドコモiPhone歓迎とはならないような気もしてしまうんですよねぇ...。
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NTT社長 ドコモは販売戦略見直しを [NHKニュースWEB]
(ワタナベダイスケ)