5月13日付の毎日新聞に「軍縮の道こそ探るべきだ」というタイトルの社説が載った。
 
まず冒頭から事実誤認。
 
「米露両国による中距離核戦力(INF)全廃条約の失効を受け、中距離ミサイルを日本に配備する案が日米間で浮上している。
 
アジア配備の検討を進める米国が在日米軍基地などを候補に日本側と協議しているという。」
 
そのような協議はされていない。
 
「米国が日本にミサイルを配備すれば、米中露による激烈な軍備拡張競争につながる。その最前線に日本が立つ危険な構想だ」と続く。
 
この間、INF全廃条約に縛られることなく軍備を拡張してきたのは、中国だ。
 
この10年間に中国の軍事予算は実に2倍になっている。
 
日本周辺の各国の2019年度の国防費を2009年度の国防費と比べると、防衛白書で示しているとおり、
ロシア 2.62倍
中国  2.52倍
韓国  1.61倍
豪州  1.45倍
日本  1.06倍
米国  1.02倍