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イギリスの作家、ローズマリー・サトクリフの名作「第九軍団のワシ」については、このコーナーで以前にも触れたことがあるような気がします。
ローマ時代のブリテン島に駐留していたローマ帝国の第九ヒスパナ軍団が、ハドリアヌスの長城を越えてさらに北に進軍した後、忽然と姿を消し、主人公がその軍団のシンボルで、奪われたワシの像を見つけ出して持ち帰るというストーリーです。
ハリウッド映画にもなった有名な作品です。
この第九ヒスパナ軍団は、実際に歴史から忽然と姿を消しています。
ローマ帝国には数十の軍団があり、それぞれの歴史が記録されています。
しかし、この第九ヒスパナ軍団は、突如、ローマの歴史から姿を消し、いつ、どこで、なぜ、消えてしまったのか記録が残っていません。
そのため、第九ヒスパナ軍団に何が起きたのか、これまで何人もの学者がその謎に取り組んできました。
ローマのすごいところは、やたらと石碑にいろんな
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