来年度予算の政府原案が、今年は例年よりも遅れて、12月27日に閣議決定されました。

しかし本当ならば、2日程度早く、予算プロセスを終わらすことができたはずです。

現在の予算策定プロセスの大詰めに「大臣折衝」と呼ばれるものがあります。

概算要求に始まって、財務省と各省庁の事務方が、来年度予算をめぐってずっと交渉をしてきますが、事務方同士で決められなかった予算に関して、各省の大臣と財務大臣が、大臣同士で「折衝」をして、最後決めるのがこの「大臣折衝」です、いや、そのはずです。

昔は、本当にそうだったのかもしれません。

しかし、現在は違います。

各省の予算は実際のところ、すでに決まっています。

その中で、もっともらしい予算を選んで、大臣折衝のために取っておいて、最後、大臣が財務省と折衝して「勝ち取った」ことにする、そのためのセレモニーが大臣折衝です。

各省の大臣と財務大臣の大臣折衝に丸々2日かかり