2024年の年金の財政検証に基づいた年金の改正が2025年に予定されています。
しかし、これまでに厚労省が提示した改革案は、厚生年金の積立金を勝手に国民年金のために使ってしまおうというこれまで以上に年金に対する国民の信頼を損なうようなもの等であったり、与党としても到底受け入れられない、また、受け入れるべきでないものです。
わが国の年金制度は、明確なビジョンを欠いたまま小幅な修正が繰り返されてきたこともあり、極めて複雑なうえに実態がありのままに説明されておらず、かつ、合理的ではない仕組みが随所に見られます。
例えば、国民年金と基礎年金の違いやマクロ経済スライドの仕組みを正確に答えられる人が果たしてどれだけいるでしょうか。
また、夫(妻)が第2号被保険者であればその妻(夫)は第3号となりえるのに対し、夫(妻)が第1号であれば妻(夫)は第3号となり得ないことや、そもそも保険料を全く支払わない第3