行革推進本部のこれからの大きなテーマは社会保障、特に医療・介護になる。

ところが「医療費」といったときに様々な定義と数字があって、それを把握していないとややこしい。(把握していたってややこしいのだが。)

国民健康保険や健康保険組合、協会けんぽなどの「医療保険本体の医療費」は2011年度の数字だが、36.1兆円になる。

これに生活保護の医療扶助等、医療保険ではないが公費で負担している医療費を加えたものを「医療保険制度等の医療費」と呼びその総額は37.8兆円になる。

さらに労災の医療費や全額自費負担になる医療費を加えたものが「国民医療費」で38.6兆円。

医療費の国際比較などで使われるものは「OECD総保健医療支出」とよばれ、我が国でいう「国民医療費」に妊娠分娩費用や予防に係る費用を加えたもので、我が国の場合47.5兆円。

この「OECD総保険医療支出」をGDP比でみるとOECD平均9.3%に