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『ちょっと右よりですが・・』▼第１2号 孫崎享氏の「戦後史の正体」の書評を朝日新聞が訂正した件。
2012-10-31 12:01
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『ちょっと右よりですが・・』▼第１２号
朝日新聞が掲載した孫崎享氏の「戦後史の正体」に対する
佐々木俊尚氏の書評を事実誤認だったと訂正した件。
◆このブロマガは・・・
１０月２７日にニコ生で生放送された「ちょっと右よりですが・・・」の
「花田紀凱編集長の週刊誌欠席裁判」のコーナーの一部を文字おこしして
配信しております。
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☆今週のブロマガメニュー
◆「今週の朝日」は「『週刊朝日』と『朝日新聞』の謝罪記事！
◆言葉を扱う人間が普通使わないようなタイトルなんだよね。
◆とにかく謝っただけで、何が訂正なんだかわからないよ。
◆孫崎享氏はtwitterで怒る！
◆クオリティー紙の条件って？そもそも「朝日は違う」ってのがこのコーナー
◆じゃあ、陰謀論かどうかというと・・・
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＃＃ 実況の文字起こしなので読みづらいかもしれませんが、
＃＃ ーーアシスタントコメント
＃＃ （花田）花田編集長コメント
＃＃ と表記しています。
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◆「今週の朝日」は「『週刊朝日』と『朝日新聞』の謝罪記事！
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ーー今週の朝日ですが、例の「ハシシタ 奴の本性」の記事で
ーー橋下大阪市長にあっさりと『週刊朝日』が謝罪しました。
ーー重い記事を軽い判断で掲載したことが明らかとなりましたが、さて・・・・・
（花田）
実はもう一つ朝日がね、お詫びしているんですね。
朝日新聞本紙でね、訂正っていうのかな。
10月21日の朝刊でですね、こういう訂正が出たんですよ、
3行か4行かで場所が20面とか、30面の目立たない所にね。
「9月30日付け売れている本、『戦後史の正体』の記事で
一段落目の記述に事実誤認がありました。
この段落10行分を削除します」と。
（花田）
これ読んだ人なんかだこれではわからないですよ。
なんの記事についての訂正なのかわからない。
こんなもんだったら載せる必要ないですよね。
相手の人（孫崎享氏）に対する言い訳を載せているだけで、
ぜんぜん読者の事を考えていない。
削除された10行に何が書かれていたか？、ですよ。
3週間前の9月30日、孫崎享さんの「戦後史の正体」を
IT系に強いジャーナリスト佐々木俊尚さんが批評したんだね。
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◆とにかく謝っただけで、何が訂正なんだかわからないよ。
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（花田）
佐々木俊尚さんが、孫崎さんの本について
どういう風に批評していたかというとね、
「ロッキード事件から郵政民営化、
TPPまで全ては米国の陰謀だったいう本。
アメリカが気に入らなかった指導者は検察によって摘発され、
失脚してきたという。
元外務省国際情報局長という立派な肩書きも後押ししているのか、
大変売れている。しかし、本書は典型的な陰謀主観でしかない」
で、朝日はこの10行が、事実誤認がありましたとして
この段落10行分を削除します、としてるんだけど、
事実ってここには書いてないよ。
事実書いたんじゃなくて批評を書いてるんですよ。
「典型的な陰謀主観でしかない」という、この本に対する批評です。
事実関係は書いていないんですよ、どこにも。
佐々木さんの修正の了解を得たと思うんですけど、
朝日新聞としてはどういう経緯だったのか
きちんと読者に説明する義務がありますよね。
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◆孫崎享氏はtwitterで怒る！
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ーーtwitterで孫崎さん怒ってましたね。
(花田）
そう、twitterで怒っているんだよ。
（twitterからの引用）
朝日新聞関係者へ：「戦後史の正体」への貴紙書評は極めて遺憾。
貴紙がどういう対応を取るべきかは、私としては妥当な提案をしているつもり。
早急に対応決めないなら批判を高めます。それも伝達済みです。
貴紙はtwitter社会の怖さをまだ認識されていないのでしょうか。
戦後史の正体・朝日新聞書評：30日朝日新聞が「戦後史の正体」の書評を出した。
目を疑う位低レベルの書評だ。朝日新聞は「この書評は適切でなかった」
とお詫びの文書を掲載すべきだ。余りに馬鹿馬鹿しいから、全体を論ずることなく、
最初の数行をみてみたい。冒頭「ロッキード事件から郵政民営化、
TPPまで全ては米国の陰謀だという本｡米国が気に入らなかった指導者は
全て検察によって摘発され､失脚してきたという｡著者の元外務省情報局長
という立派な肩書きも後押ししてか、大変に売れている。
しかし本書は典型的な謀略史観でしかない」。
わずかこれだけの行でも全記述に疑問がある。事実と違う。
「米国が気に入らなかった指導者は全て検察によって摘発され､失脚してきたという」、
私の「戦後史の正体」のどこにそんなことが記述してあるか。
日本の政治家を追い落とすパターンを（1）占領軍の指示で公職追放、（2）検察起訴、
（3）政権内の主要人物切り捨て、（4）党内反対勢力高める、（5）大衆動員と分けた。
この分類分けをしている事だけ見ても
「米国が気に入らなかった指導者は全て検察によって摘発され､失脚してきた」
という記述は間違いである。
ロッキード事件は、「キッシンジャー自身が中曽根元首相にやり過ぎ」と述べてる。
中曽根元首相の記述が嘘だというのか。
「中曽根元首相の嘘を信じているとんでもない本だ」と書けるのか。
米国はロッキード事件に何の関与もなかったというのか。
TPP,これに米国の働きかけがないというのか。馬鹿いっちゃいけない。
TPPは米国の圧力そのものでないか。郵政民営化に米国の働きかけがないというのか。
「謀略史観」と批判している人の最大の欠点は、
論じられている個々の案件について全く論ずることなく（多くの場合能力がない）、
全体を「謀略史観」として批判する。
「元外務省情報局長という立派な肩書きも後押ししてか」と書いているが、
この世の中、「元外務省情報局長という立派な肩書き」で本が売れるお目出度い世界でない。
「元次官」の本の売れ行きを調べたら良い。20万人の人が買った。
この人達を冒涜してはならない。読者一人一人は、
この佐々木俊尚とかいうより、はるかに優れたコメントを出来る。
朝日新聞、売れている本を単に貶めようとする書評しか掲載できないなら、
書評欄なんてやめてしまえ。朝日はこの書評で如何に自分達のレベルが低いか､
少なくとも20万人の読者に示した。朝日新聞が高質新聞と信じている人々よ。
私の本を読み、この書評を読めば、改めて朝日新聞のレベルの低さが判る。
朝日新聞へ。30日付『戦後史の正体』についての書評について、
「我が社の掲載の水準に達していない書評を掲載し、関係者に迷惑をかけたことを反省する」文を
貴紙に掲載したらどうでしょうか。この書評は弁明の余地が全くない。
単に見解の差ではない。事実を歪め報じている。これは最早一流紙の許容基準を超えている。
貴紙がこのまま放置すれば、貴紙が意図的に『戦後史の正体』に
不当な評価を与えようとしているとの邪推を正当化することとなる。
貴紙は言論人であろう。不当な歪めと戦うのが使命だろう。
失敗はしょうがない。失敗を認める勇気を持つのがクオリティ紙の条件だ
（上記までが孫崎氏のtwitterの引用終わり）
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◆クオリティー紙の条件って？そもそも「朝日は違う」ってのがこのコーナー
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（花田）
朝日新聞が、孫崎享氏の「戦後史の正体」についての書評を出した。
その書評に孫崎氏はtwitterで「目を疑うくらい低レベルな書評だ。」
と怒っているんだよ。
朝日新聞は「この書評は適切ではなかったとお詫びの文書をだすべきだ」
というけど、
書評のレベルが高いか低いか、これは書評を書く人の意見ですからいいんですよ。
ーー孫崎氏は、朝日新聞で「我社の掲載水準に達していない書評を掲載し、
ーー関係社に迷惑をかけたとの訂正を出せ」として
ーー「反省する文を貴紙に掲載したらどうでしょうか」と。
（花田）
「この書評は弁明の余地がない。事実を歪め報じている」と
どんどん自らのツイッターでまくし立ててに書いているんだね。
これに反応して、朝日があっさり訂正した。
佐々木俊尚さんがどう考えているか知りたいね。
朝日新聞はどこがどうだったから、
佐々木さんと相談の上、訂正したとか、これならわかりますよ。
ここに書いてあるのは、
「9月30日付け売れている本、戦後史の正体の記事で
一段落目の記述に事実誤認がありました。
この段落10行分を削除します」
どこが事実誤認だと。
事実誤認のことを書いているわけじゃないんだよ。
なにをもって事実誤認なのか、わからないですね。
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◆じゃあ、陰謀論かどうかというと・・・
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ーー実際に印象としてあの本は本当に陰謀史観ですしね。
（花田）
孫崎さんの本は、『WiLL』で潮匡人さんに
書いてもらったんですけどね
176pなんだけどね。
ーーこの手の事を書かせたら、潮さんは面白いですからね。
（花田）
タイトルとして「主張はアメリカ陰謀論のみ、孫崎享の正体」
こういうのを十数ページ書いています。
非常に彼が書いたものについてあれこれ論じていて面白いので、
是非読んでいただきたい。
孫崎さんの本が陰謀論なのかわかります。
ーー孫崎さんが反米の人間に対して「自主派」だと、
ーー親米派の人間は「対米追従派」だと分類しているが「自主派」の人は誰なんだというと、
ーー福田康夫とか鳩山由紀夫であり、アメリカに潰されたと言っています。
ーーそれはおかしいだろうと、昨日の産経新聞でも、
ーー孫崎さんの知人である編集者が書いていてるんですよ。
ーーアメリカに潰されたんだと言っているんですけど、
ーー鳩山を辞めさせたのは日本の国民ですよ（笑）。
ーー鳩山があんだけ変な事を、最低でも「県外移転」とか
ーー「トラスト・ミー」とか言ってましたからね。
ーー国民に辞めさせられたのに米国からの陰謀（圧力）だったってのは変ですよね。
（花田）
僕は一番怖いなと思うのが、防衛大学教授でもあったし、
外務省の国際情報局長だったんですよ。
国際情報局長がですね、こんな認識だったら、日米関係うまくいくわけないですよね。
これは怖いなと思いましたね。
ーー孫崎さんはツイッターで反論していた時も、
ーー「自分の読者に20万人に対して失礼だろう」と書いていたんですけど
ーーそれにツイッターで反論した人が
ーー「ノストラダムスの予言は100万部超えていた」という人もいましたよ。
（花田）
佐々木さんのtwitterだってすごいよ。
（佐々木俊尚氏のフォロアーは１６万人、孫崎享氏のフォロアーは５万人）
佐々木さんの本だって相当売れているよ。
だから朝日のお詫びはなんとも頷けない訂正でしたね。
朝日はもうひとつきちっと読者にわかるように訂正して頂きたいね。
【続きはタイムシフトまたは、動画にてご覧になってください】
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ー■編集後記■ー
ちょうど偶然「ＷｉＬＬ」で孫崎享氏について潮匡人さんが批判している。
自主派である孫崎享氏は「譲れない価値」「自分の価値」があるというが、
それは何か示していないと指摘をはじめ、
「どんな力学が働いたのか、誰にも明確な説明はできない」と書きながら、
後半では裏工作と断定する。とか、ツッコミのオンパレードです。
面白いので是非読んで下さい。
孫崎氏は「尖閣棚上げ」だけでなく、韓国の主張も聞けと「竹島棚上げ」、
交戦をさけた「拉致問題棚上げ」などモロ社民党の主張です。
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