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ろくさん のコメント

今週もブロマガ更新ありがとうございます!
少年が足を踏み入れた異世界のような夜の街、漠然とした恐ろしさを感じる住宅街、少年が現実と空想の入り混じった帰路を辿る空気感がありありと伝わってきて
少年と犬が並んで歩く後ろ姿がとても自然に想像できました。
少年と犬はどんな話をしたのでしょうか。
成長とともに愛犬の姿が記憶から薄れていく寂しさもありますが、じんわりと心が温まる、短編集のお気に入りのページを開いたような素敵なお話でした。

そして犬くんとのお揃いコーデ写真可愛いです!かわいいを作る天才ですね…!
No.25
54ヶ月前
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少年は寂しかった。 何故ならば、彼に兄弟はいなかったし、学校の友人が放課後グラウンドを駆けずり回る頃、彼は一人お受験の為に駅の向こう側にある塾に通わなければならなかったからである。彼は両親からそこそこの期待を寄せられているのを敏感に感じとりはしたが、いつしかそれはしがらみとなって彼をそこそこ苦しめた。勉強は嫌いではなかったが、それでも友達との時間は何ものにも変え難かったのだ。彼は幼いながらも、友人関係においてその繋がりを強固なものとする方法の一つは何事かを共有することだと知っていたし、何よりそうして共有したものには鮮度があり、また足が早いということに焦りもした。 塾から帰る頃には日が沈み、町はその姿を変えて待ち構えている。塾のある路地には妖しげなドレスを身に纏った女性が立ち並んでいて、少年は何だか目のやり場に困って顔を伏せ、地面にこびりついたガムを数えて歩いたものだった。 路地を抜けると駅
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