えんどうさん のコメント
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なんだかんだと6月である。
2020年も折り返し。
てんやわんやとしていてもゆく河の流れは絶えず、片や己の姿を見つめ直してみると淀みにぷかぷかと浮いているという体たらく。
遊惰の身となって揺蕩うこの四畳半は長らく放置された水槽のように感ぜられるが、存外それが心地良い。唯一、高窓から明かりが差し込む様などは、暗い水底から見上げる陽の光を彷彿とさせて乙である。
さて、見下ろすと見渡す限りに紙の類やら、衣服の詰まったコンテナ、挙句自分でもよく分からないものの成れの果てが転がっていて足の踏み場もない。東京に残された最後の秘境とは正しくこの部屋のことではないか。文化庁は今すぐ文化遺産保護制度を適用せよ。日本遺産に認定された暁には観光客に茶の一杯も出すのもやぶさかではない。
とはいえ、さしもの僕といえど、この有様では客人に遭難の危険性が伴うのではというほんの少しの懸念というか、有り体に言えば心苦しさ
陽の入る部屋におりますと、窓を透けて映る雲の影や埃の舞う粒が揺れて、本当に水中にいるような錯覚を覚えてきますね。わたしはその微睡んだまま、眠ってしまうことも好きです。
散らかしたままの部屋のイメージは、なぜだか少し帰ってきたというような、埃の舞う匂いなどは郷愁的に感じられます。文化的に保護すべき情景、素敵な訴えかもしれません。文化財になってしまったら、むしろ片付けることが禁止されてしまいますね。笑わせていただきつつ、文化財にお住まいの梅津さんを想像いたします。
お隣も楽しんでいらっしゃるとはいえ、会話まで聞こえてしまうなんて、さすがに気落ちしてしまいます。お隣の方がお気遣いくださるか、静かなご趣味に目覚めてくださることをお祈り申し上げます。
梅津さんには、ゆっくりと安らげるお時間や、お隣の様子が耳に入らないほどの楽しみが訪れますように。
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