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file:58 「やりがいのない仕事を続けるには?」
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file:58 「やりがいのない仕事を続けるには?」

2015-11-19 19:00
  • 1
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【相談文】

 私は地方で公務員として働いています。
 今の仕事は土日祝日きちんと休めて、有休もそれなりにとれるし仕事が楽な割に給料もそこそこもらえるのですが、仕事が単調で完全年功序列なため努力をしても結果にコミットせず、まったくやりがいが見出せません。
 
 働き始める前は、「仕事にやりがいを求めるなんてどうかしてる。それなりの金と休みがきちんともらえればそれでいい。」と、思っていたのですが、やりがいのない仕事がこんなに辛いとは思いませんでした。
 ある晩、寝る前にふと、「ああ、この仕事があと35年も続くのか」と考えたとき、「死んだあと俺はどうなるんだろう」と考えたときと同じ恐怖感に襲われました。
 なぜこんな気持ちになったのかはわかりませんが、この時に感じた恐怖感は本物だし、今でも同じように考えるとゾッとします。
 
 友達に相談すると、「おまえは自分が恵まれていることに気づいていないだけ。バカなことは考えず今の仕事を定年まで続ければいい」と言われます。
 「考えるな」と言われればそれまでなのですが、それができないので相談させていただきました。
 うしじまさん。私はどうすればいいのでしょうか?
 
 27歳/男性/公務員


 
【うしじまの回答】
(今回はゲストの岡本タブー郎さんを交えての回答となります)


岡本:
 まず、仕事が35年も続くって素晴らしいですよね。


うしじま:
 そう。
 私、35年も同じ職場なんか絶対イヤですもん。
 そこが偉い。

 この人、27歳で公務員ってことは、22の時に新卒で入って、もう5年働いてるんですよ。
 私、5年も同じ職場で続いたこと、一回もないですからね。
 あります?


岡本:
 すごいですよね、だから。
 35年でしょ。
 俺なんか、今年になってクビになりましたからね。


うしじま:
 そうですよね。
 今、無職なんですか?


岡本:
 そうです、そうです。
 どうしようもないですよ、本当に。

・・・

うしじま:
 この相談、どうですか?


岡本:
 公務員って試験があるんだから、せっかく―


うしじま:
 そう。
 なれる年齢も決まってるんですよね。
 この年齢までしか、なれないとか。


岡本:
 そうそうそう。
 で、そんな楽してお金を貰えるんだから、これは辞めないで、
 別のことを平行してやればいいと思います。


うしじま:
 私とまったく同じ意見ですよ。


岡本:
 じゃあ、具体的に何をやればいいか? って、話なんですけど。
 おそらく、この人って…


「相談を送った者です」(コメント)


温井:
 あ、相談者の人、放送を見てるみたいですよ。


うしじま:
 あ、本当だ! 相談者の人!


岡本:
 こういうこともあるんですね。

 だから、僕は、
 今の仕事を頑張ってるけど、結果にコミットしないってことは、
 「今の仕事に関係することのユーチューバーになればいいんじゃないかな?」って思ってます。


うしじま:
 いやそれがね、公務員って、副業しちゃだめだったりするんですよ。


岡本:
 そうそう。
 だから最初は顔を隠して、お金を儲けずにやればいいじゃないですか。
 “ふなっしー”的な感じで。

 僕が今、やってることも、ふなっしーみたいなことなんですけどね。


うしじま:
 ふなっしー!?
 全然、ふなっしーじゃねぇ!

 まあ、いいけど(笑)

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(岡本タブー郎氏 イラスト:温井裕子)


うしじま:
 私の意見も、それにちょっと近い感じで。
 今後、マイナンバー制とかが導入されるから、ダブルワークは公務員にはすごく難しいと思うんですよ。
 職務規定で副業してはいけないって決まってるから。

 だから、職務規定に引っかからないような副業をしてみてはどうかな、とは思うんですよ。
 で、ちょっといろんなことを試してみたり、別の仕事とかをしてみると、
 「いかに今、自分が働いてる所がまともか」とかね、色んなことがわかるんですよ。

 私も「ペットボトルの蓋の印字が印刷されてるか、されてないかを見る仕事」をしたことがあるんですけど
 すごい疲れるんですよ。

 8時間、ずーっとレーンを見て。
 印字がされてるかを確認するんですよ。
 でも、他の人達はものすごく遠くに離れてて、雑談することは不可能なんですよ。

 で、ペットボトルが倒れると、エレクトリカルパレードのBGMが流れるんですよ。
 「テンテレレンレン、テンテレレレレレ~♪」って。
 それが聞こえたら、「あ、倒れた」とか言って、直しに行って。
 そしてまた、印字を見つめ続けるっていう。

 これをね、8時間やった時はね、
 夜寝る時も頭の中に、そのウーロン茶の蓋の印字が張り付いて離れなくて、
 だからすぐ辞めたんですよ。
 日雇いです。


岡本:
 怖いわ、それ。


温井:
 ああ、良かった、日雇いで。


うしじま:
 すっごいツラかった。

 だから、そういう仕事もあるんですよ。
 そういうことをすると、「全然、自分の仕事っていいな」って思えるから。

 私、結構ね、「仕事がイヤだな」って思うと、いつもそのペットボトルの印字を見る仕事を思い出すんですよ。
 すごいイヤだったから(笑)
 上司にいじめられるとかよりも、それの方がイヤだもん。

・・・

うしじま:
 私には、ちょうど相談者さんと同じ公務員の親戚がいるんですよ。
 その人は今50代なんですけど、20代の頃からずっと役所で働いてて、仕事状況も相談者さんとほとんど同じ感じなんですよ。

 でも、定時に帰ってるし、有給も取ってるし、
 自炊を楽しんだり、旅行を楽しんだり、外食を楽しんだりね。
 特に不自由をしてる感じもしないし、私生活を楽しんでる感じなんです。

 で、その親戚は、たぶん友達そんなにいないんですよ。
 だから、よく私とか、うちの両親とか、おばあちゃんとか、そこらへんを含めた親族の海外旅行とかに
 よく一緒に来てるんですよ。

 で、旅行中も口数は少ないんですけど、わりと楽しそうにしてるし。
 あとは時々ですが、親戚以外とも登山に行ったりとかもしてるっぽいです。

 相談者さんの悩みを「贅沢だ」とか、そんなふうには全然思わないんですけど、
 
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ほんそれ。「あと35年間も勤め先の中で閉じてたらどうしよう」なんて考えたくない。そりゃーしんどいよ。
外につながりを求めていく、新規開拓しに行くの大事ですよ。

あとボランティアはクソとか、金使ってでも名所に行くの大事とか、もろもろ首肯しかないっすわ。

No.1 109ヶ月前
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