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オーディン♂:戦い・詩・魔法・死を司る神
ロキ♂:トリックスター
フレイア♀:恋に悩んでいる人を手助けする(割と寝床を共にする事も)
石工:実は巨人族で、アース族を落し入れたい
スヴァジルファリ♂:馬
ロキ♀:馬に変身したロキ。牝馬。
金元/オーディン・スヴァジルファリ
川上/ロキ(馬も)・ナレ
田中/フレイア・石工
ナレ「遥か昔、オーディン・ヴィリ・ヴェーの3兄弟が世界を創造し、アースガルドに定住して間もない頃のお話です」
場所は、アースガルドの端、防壁…を築きたい場所。
オーディン「木で出来た柵しか無いって言うのは貧弱だな」
ロキ「これは流石に防御ってのは期待出来ないな」
フレイア「ここからこっちはアースガルドですよ!って言う区切りにはなりますけどねぇ」
オーディン「グレートウォール!!みたいな城壁が欲しいところだな。こんなんじゃ、トロールすら退けられないだろう」
ロキ「体当たり一つで終わるな」
SE バキッ!
オーディン「おい!フレイ!」
フレイア「……お兄様、やらなくてもこうなるのは判り切ってたんですから、体当たりしないで下さいよ……」
ロキ「トール、このバカフレイをミュルニルでぶっ叩いてやれ(笑)」
オーディン「やれやれ……」
場所はオーディン達の集合所
SE ドアを叩く
ロキ「はーい、どうぞー」
オーディン「確認ぐらいしろよ」
SE 開扉
石工「失礼します」
SE 閉扉
オーディン「失礼だが、どなたかな?」
石工「しがない石工でございます。皆様方に提案があり、失礼承知でお邪魔しました。アースガルドの仮柵ですが、もし宜しければ私が城壁を作りましょう」
ロキ「マジか!」
オーディン「それは願っても無い申し出なのだが……工期はどの程度を見込んでいる?」
石工「そうですね、幅もありますし……完成には1年半ほどでしょうか?そして、完成した暁には報酬として太陽と月、そしてフレイア様を頂きたいです」
オーディン「なんだと!」
フレイア「えー!一晩、閨を共にするくらいなら良いけれど……嫁に行きたくはないわ……」
オーディン「城壁は是非とも欲しいし、太陽と月くらいならくれてやっても良いが、フレイアを嫁にだなんて……なんか、嫌だ……」
ロキ「ここにフレイやトールがいたら、血の海だったろうなぁ。恐ろしい事を提案するもんだ」
オーディン「ロキ、どうしたら良い?」
フレイア「せめて抱かれる程度で話を付けたいわ……まだ自由でいたいもの……」
ロキ「んー……それでも、そんな事になったら僕までぶっ飛ばされそうだから、避けたいなぁ」
オーディン「なにか策はないか?」
ロキ「柵だけに?(笑)」
オーディン「俺は真剣だ!」
ロキ「思いついたよ。これでどうだ?1つ、報酬は言う通り太陽と月、そしてフレイアをする」
フレイア「ロキ!?私を売るの?!」
ロキ「まぁ最後まで聞けって。2つ、期間は6カ月とする。3つ、他人の力を借りることを禁じる」
オーディン「1年半かかるものを半年に?確かに厳しい条件だが……」
ロキ「そして最後に条件として、期間内にちょっとでも完成しなった場合、褒美は一切無し。どうだ?」
フレイア「それなら私の身体は無事かもしれないけれど、半年しか無ければどんなに良くても半分くらいしか出来ないんじゃないの?」
ロキ「何を言うんだ?報酬も無しに半分は城壁を作って頂ける。ノーリスクミドルリターンって奴だ♪」
フレイア「石工には可哀そうな条件ね」
ロキ「だったら、半分まで完成したら、一晩限りの甘い夜でも与えてる?より頑張れるんじゃないか?」
フレイア「無事で済むものを、わざわざ切り売りなんてしたくないわ」
オーディン「じゃあ、そのような条件で引き受けるなら、お願いするとしよう。フレイアで釣れて城壁工事を半分してくれれば良し、断られてもリスクはない。メリットしかない約束だな」
オーディン「石工よ、こちらからの提案は、1つ、報酬は言う通り太陽と月、そしてフレイアをする。2つ、期間は6カ月とする。3つ、他人の力を借りることを禁じる。ただし、期間内にちょっとでも完成しなった場合、褒美は一切無しとする。これで如何だろうか?」
石工「なるほど。では、こちらの3つの条件を飲んで頂ければ、早速にでも施工にとりかかりましょう。
1つは、石を引くための馬を1頭使う事を許して欲しい。
2つ目、巨人のトールが戻って来ても私に危害を与えないようにすること。あのハンマーは怖い……。3つ目、この契約を確かなものにするためにしっかりとした保証人をたてること。
如何でしょう?」
オーディン「わかった。では、お願いをする」
SE 工事(岩が砕けたり、木が倒れたり、ハデに)
ロキ「こりゃ凄いな……あの石工も凄いが、スヴァジルフィリと言ったっけ?馬が凄ぇ……あれ、本当に馬なのか?」
フレイア「これは……半分も作れたら、抱かせてあげても良いかも……」
オーディン「これだけ強固な壁を作るとは思わなかった。これで半分も作って貰えたら儲けものだな」
ロキ「良い筋肉してるなぁ……」
3ヵ月後
オーディン「おい、何日経ったんだ?」
フレイア「3カ月しか経ってないわ……」
オーディン「半分に到達しようとしてるじゃないか」
ロキ「流石に素晴らしい筋肉をしてるっつったって、ここからバテてペースが落ちるでしょ。ほぼ完成直前でリミットになる……ドラマチックだねぇ」
半年後
フレイア「ちょっとロキ!これ、完成しちゃうんじゃないの?!」
ロキ「ヤバい……トキめいちゃいそう」
オーディン「馬鹿な事を言ってんじゃない!どうするんだよ!!もう城壁はほぼ完成してるぞ!」
フレイア「ねぇ、今からでも抱かれるだけで済ませること出来ない?1週間くらいならむちゃくちゃにされていいから!」
ロキ「やめてくれ。僕が殺される。」
オーディン「どうするんだよ!ロキが悪いんだぞ!」
ロキ「僕だけのせいじゃない!みんなも賛成したじゃないか!」
オーディン「あんな奴がフレイアと結婚したら、ロキ、お前をぶっ殺してやる。しかも、もっとも酷い死に方でな……ふっふっふっ……」
ロキ「わ、わかった……善処はする……」
その日の夜
ロキ「しまったなぁ……かと言って、最初の条件が抱かせてやるじゃ受け入れなかっただろうし……とにかくあの馬を何とかすれば、間に合わなくなるだろう……」
翌日
石工「あと3日……ギリギリになってしまったが、達成出来そうだな……スヴァジルフィリ!もうひと頑張りだ!今日もよろしく頼むぞ!」
スヴ「御意!」(※馬です)
石工「今日、仕上げをして最後は城門をこしらえるだけだ!」
SE ポクポク(馬の蹄)
ロキ「スヴァジルフィリ……だっけ?素晴らしい身体をしてるわね……私を捕まえる事が出来たら、あなたのものになってもいいわよ……」(※牝馬になってます)
スヴ「なんだって!!僕は、あなたが欲しい……」(※馬)
ロキ「じゃあ、捕まえて!」(※牝馬)
SE 馬が駆けだす
スヴ「あははは♪待てぇ~♪」(※馬)
SE 馬が駆けだす
石工「ス、スヴァジルフィリー!!な、なんてことだ……」
SE 馬が2頭駆ける
ロキ「捕まえてごらんなさい♪」
スヴ「待てぇ~♪」
その次の日
石工「マズい。昨日一日作業が滞ってしまった……今日はなんとかしなくては……」
ロキ「ねぇ、スヴァジルフィリ……今日こそは……どう?」(※牝馬)
スヴ「マジで?!」(※馬)
SE 馬が2頭駆ける
石工「スヴァジルフィリー!!」
フレイア「そんな気を落とさないで……ここまで頑張ったんだもの、せめて…………一晩だけあなたのものになってあげるわ……」
石工「……そう言う事か……そう言う事なのか……」
SE ゴゴゴ…
石工「完成間近なのを邪魔してたのは、お前らなのか……」(静かに憤怒)
石工「フザケルナ……」(巨人化・機械的にピッチを落とす)
オーディン「あの石工は、巨人族だったのか!!トール!!ぶっ飛ばせーー!!」
SE ズゴーン!!
オーディン「巨人族だったとは……抜け穴などが無いか確認しないと……」
フレイア「あれ?ロキはどうしたのかしら?」
その頃森の中…
ロキ「あぁ!逞しい!!ヤバい……本気で惚れそう……馬なのに……」(※牝馬)
スヴ「ふんぬー!!!」(※馬です)
ロキ「あっ!子供出来ちゃう!!」(※ちなみに、生まれる馬はスレイプニルと言う神馬)
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