●東京都板橋区地域編集長 田原誠司の記事をご紹介します!

 

東京都板橋区にある製麺所『遠藤製麺』。

その直販店である『麺道楽』を紹介する。

東武東上線中板橋駅・北口改札を出て、線路を右手に見るかたちで50メートルほど進む。

「なかいた」のアーチをくぐって直進。

ひとつめの信号(角にオリジン弁当)を越え、つぎの交差点(角に東日本銀行。信号なし)を左折。

角から6軒めの青いテントの店舗が『麺道楽』。

駅からは約300メートル。

 

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▲麺道楽と遠藤製麺(外観)

 

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▲中板橋駅北口からは、まずこのアーチをくぐる。

 

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▲ショーケースと店主の遠藤君男さん

 

ショーケースには蕎麦・うどん・ラーメンが並んでいるが

商品名も値札も表示されていない。

いわゆる「そっけない」店だ。

じつはこの店、商いのメインは蕎麦店やラーメン店への麺の卸しなのだ(遠藤製麺)。

直売所の麺道楽は地域サービスのようなものだそう。

様々な専門店の注文に応えて粉の配合や太さ、

打ちかた(手打ち、機械打ち)を変えた麺が、

「いいの?」と思うほどの値段で買える、地元の秘宝のような店である。

 

■商品リスト(すべて税込み価格!)

・蕎麦:200円(2玉セット)

・うどん

 手打ちうどん:80

 生うどん:70

 茹でうどん:70円(生うどんを茹でたもの)

 丸うどん:70

 平うどん(きしめん風):70

・ラーメン

 とんこつスープ用細麺:60

 味噌スープ用平打ち麺:60

 つけ麺用太麺:60

・焼きそば:60

 

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▲卸し先のうどん店の希望により、切らずに板状のままのうどんもある

 

板橋区地域編集長・タハラがとくに気に入っているのが1玉60円の『焼きそば』。

焼きそば用の麺というと一般的にはいちど茹でた黄色いものが多いが、

麺道楽のものは茹でずにせいろで蒸してあり、色は飴色に近い。

味は「食べてみてのお楽しみ」だけど、

タハラは「これぞ昭和の焼きそば! しかも昭和30年代!」と感じている。

いちど経験したあとなら誰でも、目隠しテストで「これは麺道楽の!」と当てられるはず。

そのくらい個性があるのだ。

 
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▲マルちゃんの焼きそばと並べてみた

 

国民的存在とも言える『マルちゃん 焼そば』と並べてると、色と量のちがいが一目瞭然だ。

麺道楽の『焼きそば』は、これでも販売されている状態の色。

重さはマルちゃんの1玉150グラムに対して、約1.5倍の252グラムもある。60円なのに!

 

 
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▲もうひとつのお薦めが餃子の皮

 

餃子の皮は43枚くらい入って190円。

「くらい」というのがこの店らしい。

一枚の厚みが微妙に異なるので、1包44枚のものもあれば45枚のものも。

コシが強くてよく伸びるから、手先が不器用な人でも皮を破かずに餃子を包める。

茹でて水餃子にするのもお薦めだ。

地域編集長・タハラはこの皮と出会って「餃子とは皮の歯ごたえを味わう料理だったのか!」と開眼した。

それくらい味わいのある皮である。

 
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▲クチナシ麺


某店の特注でクチナシの粉で色をつけた麺(左)である。

クロテンという成分の作用で風邪をひきにくくなるそうだ。

 

■店主の遠藤君男さんにいろいろ伺った

 

遠藤さんは今年で75歳。二代目の息子さんに配達をまかせて麺道楽を守る。

1玉60円とか、いくらなんでも安すぎるでしょ!と言ってみたら

「小麦粉、また値上がりするんだってさ。20キロで2,000円も。まいっちゃうよね」と、

ホントに困った顔で返ってきた。値上げするのが心の底からいやなのだろう。

 

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▲なぜか店内に昭和っぽいおもちゃが陳列されている

 

壁際の棚におもちゃがいっぱい飾ってあるのはどうして?と聞くと

「お客さんが持ってきちゃうんだよ」とのこと。

だからって飾らなくてもよさそうなものだけど、律儀に並べちゃうところがこの店らしい。

余談の余談だが、麺道楽がこの店舗のテナントになる前(40年以上も昔!)、ここは書店だったそう。

書店時代の本棚を撤去せずにそのまま利用していて、棚が多いそうだ。

 

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▲「遠藤製麺」の麺箱、あの有名店でも見つけられるかも?

 

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  住所:東京都板橋区中板橋7-7

  電話:03-3962-3516

営業時間:10時~19

 定休日:日曜日

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※これが東京都板橋区の新任地域編集長・タハラの初レポートです。

 コンゴトモヨロシク! 

 

※東京都板橋区地域編集長 田原誠司の記事はこちらから読めます。

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