【15-続き】【美味しいウイスキーとは何か?-6】【認識と哲学】
【テイスティングノートの構築】


デカルトは、「モノを正確に認識しよう」とするならば、どういう方法によるべきかということを世の中にわかりやすく提示した哲学者だと思います。「観察と認識の方法」と言ってもいいかもしれません。

後進の哲学者への影響も大きく、実際観察した結果をどう解釈するべきか(正しい認識とは何か?)という論説については紛糾を極め、300年かかって1900年前後、フッサールの登場をもってようやくまとまりを見せたように思いますが、彼は非常に難解でもありますので、まずは土台であるデカルトの説に基づいて、わかりやすいところから、ウイスキーについてのテイスティングノートを設計してみたいと思います。