外国人が食事時に「ニホンジンノマネ!ニホンジン!」といってやることは、料理の皿をやや斜め上から"写メる"ことだという。
何のことは無い、高度成長期に見られたベッコウメガネと首から提げた一眼レフのエコノミックアニマルに戻っただけなのだ。
時代は回帰する。
三本の矢を枢軸として放たれた一連の政策、通称アベノミクスに引っぱられ、2010年代の発展がどう東京オリンピックへと繋がっていくのかは興味深い。
1964年の東京オリンピック、日本は東洋の魔女と呼ばれた女子バレーボールを始め多くの分野で国家を挙げた応援に後押しされて史上最多の16個の金メダルを獲得した(後にアテネで同数獲得)。
メダルの数で評価されるだけの大会では無いのはもちろんだが、人生を賭ける大会に向かって努力を習慣づける姿は心惹かれるものがある。
経営者として人生を賭けるならば自分も負けじと習慣づけさせなければならないことが山ほどある。
それは先達にとってはごくごく普通のことでも、見逃してきたことや見過ごしてきたことも多い。
目の前に転がる幾多のチャンスに手を伸ばし、試練につまづきながら、この2010年代を走りぬけた先に2020年が待っている。
東京オリンピックの年に、僕は37歳である。いったいどんな姿をして、どんな顔をして、開会式の中継を見ているだろうか。