昨日オレはこんなツイートをした。

オタク女狙いかな?

イッてみよう!ヤッてみよう!

お疲れ様です!今日はありがとうございましたw あの…よければリフォローお願いしますw

リフォローありがとうございます!実はポケモン仲間を探していて、バトルしたいんす。

添い寝していいかな?←

これはとある出会い厨と呼ばれている人間のツイートを一部抽出したものである。

見る限り本能というより煩悩の流しソーメンであるが、嘆かわしいとは思わない。嘆かわしいのは、これを突きつけられても下心は無いと否定する見苦しい姿である。

さて、上から順番に解説していこう。

1.オタク女狙いかな?

前後の文脈から察するに、オタク女を狙ってナンパしちゃえばいい?声かけてみる?のような会話である。自分のフィールドに近い、すなわち話の合う相手を選んでいるわけだ。実に理に適っている。

2.イッてみよう!ヤッてみよう!

すがすがしいほどの下ネタで軽さをアピール。軽いのは人間性とフットワーク、ナンパなんてそれで十分なのである。そう、必要なことをしっかりと理解しているのだ。

3.お疲れ様です! ~ あの…よければリフォローお願いします

最初はなんのことない挨拶から入り、最後に下手に出ながら今後の連絡手段を確保する。
相手に優越感を持たせていい気にさせたところで自分の要求を通す、交渉の基本である。

4.リフォローありがとうございます! ~ ポケモンバトルをしたいんです

ご飯行こうよ、ではない。ポケモンバトルで釣るのだ。ごはん食べに行こうは相手に警戒心を与える。なぜならごはんの後に何かが待っているからだ。カラオケ、ダーツ、ホテル。ポケモンバトルならばそれで時間をたくさん使える。イベントがポケモンバトルだけで事足りると思わせ、誘いやすくなるのだ。もちろん最初にお礼をいって相手の気をよくさせるのも忘れない。
相手の警戒心を解き、自分の土俵に引きずり込む。簡単なようで難しい。スムーズにここまでたどり着くには場数を踏まなければならない。

5.添い寝していいかな?

そして最後に絡めとる。
決め台詞なんてなんでもいい。むしろこういった聞きなれた言葉、半分ネタになる言葉のほうが深刻にならなくていい。

このように、すべての行程にムダがなく、そのフローは完成されている。
流れるような手口に股を開いた女性は多いうえ、何よりこの神はイケメンと呼ばれる部類とは言えない。

そう、イケメンじゃなくてもナンパはできるのだ。それを体現し、出会い厨の神と呼ばれるまでに昇華された存在がここにいる。

この神の名前はとあるアメリカの州にちなむ。

その州では昔インディアンと白人の大規模な争いがあり、ネズ・パーズ族の大決戦が行われたことでも知られている。

ネズ・パーズといえばそう、アズマの名前を忘れてはいけない。

アズマはドロッイイだった。だがニルチッイのクーを助け、また大戦ではネズ・パーズを守るために1人で足止めをした。それはマッイイツォから受けた干し肉の恩。彼はドロッイイではなかったのだ。

現代においてナンパもできないのはドロッイイだという。きっとモンタナは探し続けているのだ。

風のニルチッイと添い寝するために。