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mysoさん のコメント

 こんにちは、ヤンサンファミリーの者です。ここに書いていいものか迷ったのですが、相談者さんにも目にしていただけるかと思い、少しコメントさせていただきます。
「役にたたない」と感じることについて、この世界でどうやって生きてくのが幸せかは、レイジ先生のお話に異論はないです。与太郎が与太郎として生き生き暮らせる世の中が、私も好きです。
 それを踏まえて、少し気になったので…。私は以前、3年間ほどですが発達障害のある大人や子供と関わる仕事をしていました。相談者さんがどのように、ご自身が自閉症スペクトラム・ADHDであると判断されたのかわかりませんが、発達障害はいわゆる「病気」とは違います。その特徴によって、日常生活を過ごす上で、コミュニケーションが取りづらかったり自分で自分をコントロールできないことを、周りの人を含めて認識し、それぞれに合った工夫や配慮が必要です。
 逆にいうと「少しの工夫」で今まで引っかかっていたことが、スッとできるようになったりすることもあります。具体的な方法は人によって様々なので、やっぱり医療・福祉の窓口に相談して、同じように悩んでいる人と話し合える場所や、個別にサポートしてくれる支援者、信頼できる先生を探すことが大切です。ここはちょっとがんばれたら、いいと思います。
 相談者さんは人生に急に何か黒い影があらわれたような感じでショックだったかも知れませんが、生活する中で混乱していた原因がわかってスッキリした感じもしないでしょうか。つまり「自分」のせいじゃないんです。
 確かに不便なことは多いですが、どうか周りの方(大学の先生やご友人、そしてご家族の方)に少しずつでも伝えてみてほしいと思います。みんなが皆すぐ理解してくれないかも知れませんが、最近認知度も高まっているし、学校でも対応は考えてあるはずです。
 自閉症スペクトラムはその名の通りとても広範囲なので一概に言えませんが、「自分はこの部分に気をつかって行動するとうまくいく」というポイントを見つけていくと、今までよりストレスが少なく過ごせるのではないかと、勝手ながら思いました。
 と、ここまで書きましたが、いわゆる「社会の中でスムーズに生きる」ことと、「引っかかりが多くてもそこを面白がる」(レイジ先生はこっちの話をされていると思います)ことは、どっちもあって矛盾しません。使い分けられると便利かなと思います。相談者さんが「今どういうフェーズに居るか」「今どんな自分が好きか」ってことなので、どっちでも「いい」と思います!
 悩みのポイントを外しているかもしれませんが、少しでも気が楽になればと思い…。お読み下さって、ありがとうございました。^^
No.2
83ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田玲司のヤングサンデー 第170号 2018/1/22 自分は「役に立たない人」だと思っている人へ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今週も頂いた人生相談にお答えします。 【役にたたない自分におかしくなりそうです】 玲司先生、奥野様、清水様、久世様  いつも楽しく番組を拝見させてもらっています。 いさみと申します。 皆さんからの意見を聞きたいことがあり、お便りを送らせて頂きました。 私は、現在、工学系の大学の大学院に通っているのですが、大学院に進んで教授との研究についての議論などが活発化していくなかで、自分が自閉症スペクトラム症候群(ADHD・アスペルガー)であることが分かりました。 振り返ってみれば、昔からこだわりが強かったり、片付けが下手でいつも机やランドセルの中がぐちゃぐちゃでした。小さい頃には、自分の好きなアニメの前売り券を買うために親に断りもせず、自転車で遠出し補導されるなんてこともありました。 幸いにも少ないですが良い友人にも恵まれ、大学にも通えていたのでまさか自分がそんな病気にかかっているとは思いもよりませんでした。 そのせいもあってか、教授ともなかなかうまくコミュニケーションが取れない為、研究が上手く進みません。どうにか、指摘されたことを直そうとするのですが、一個を直そうとすると別のミスを犯し、それが重なってパニックになり、結局何も解決しないという日々が続いています。両親や友人にも相談できず、卒業できるのだろうかという不安とせっかく兄に我慢してもらって大学に行かせてもらっているのにここまで来てすべてを台無しにしてしまうのかと思うと最近では、なんで自分はこんなに役に立たないんだという無力感が頭の中をかけめぐりどうにかなってしまいそうです。 そこで、質問なのですが、皆さんはそういったどうしようもない無力感に苛まれたとき、どうやってそういう気持ちを解決していますか。 絶望に効くクスリ等で多くの人と対談した先生や海外での旅や仕事(美容師、演出家)等で多くの人と関わってきた皆さんにぜひ意見を頂けたら幸いです。 A. この話。 ちょっとわかります。 医者にかかったわけではないので、自分がADHDであるか断定はできないのですが、僕もあなたと同じようなところがあります。 ヤンサンでの僕は「わかったような顔」で話をしているので、わかりずらいかもしれませんが、僕もいわゆる、人の役に立つ「ちゃんとした人間」ではありません。 よく番組を見てくれている人にはおわかりかもしれませんが、僕はいつも「どうでもいい服」を着ています。 そのくせ、本番中に突然「モニターに映る自分の姿」が気になって仕方なくなったりするのです。 さっきまで「話す内容」に夢中になっていて、自分の見た目なんか「意識の外」にあったのに、唐突に「こんなバカな姿をさらして喋っている自分はおかしいんじゃないか?」と、軽いパニックになるのです。 なので僕みたいな人間は、本来漫画だけ描いて人の前に出たりしなければいいんだけど、「この話は面白い」と思うと、猛烈に伝えたくなってしまって、気がつくと「漫画」にするのもじれったくなって「人前」に出ているのです。 「どうでもいい服」同様、僕の仕事場には「どうでもいいもの」が溢れている空間があります。 人が気にする「見た目」「お金」「ステイタス」みたいなものは本当に「どうでもいい」のです。 そのくせ「玄関やベランダの植物」には妙にこだわって間接照明の角度に延々と手間をかけてしまうのです。 これは、一見「僕の得意技」に見えるであろう「人とのコミュニケーション」でも起こります。  
山田玲司のヤングサンデー
ラブコメ漫画「Bバージン」で「モテるためにはどうしたらいいか?」を描き、対談漫画「絶望に効くクスリ」で400人近くの著名人と対談してきた漫画家山田玲司がその多彩な経験と圧倒的な知識を元に「テレビでは語られない角度」で恋愛、社会問題、漫画、映画、音楽、人生とは何か?など様々な問題を切っていきます。