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  • 【第416号】笑えない時

    2022-12-06 07:0018時間前
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    山田玲司のヤングサンデー 第416号 2022/12/5

    笑えない時

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    ここの所、僕の友人が立て続けに入院している。

    仕事が上手く行かなくなった友人も多い。


    ワールドカップの熱狂の裏でとんでもない法案がいくつも通過しようとしている。


    気候変動の国際会議は今回も「漠然」と終わって、世界中を混乱させた「奇妙な伝染病」は結局「葛根湯」が効く、なんて話になっている。


    ようするに「煉獄」だか「地獄」だかの時代に僕らは生きている。


    生きているのだから仕方ない。


    人生をボール遊びに捧げた「愛すべきバカ野郎たち」の奮闘に熱くもなるし、応援もする。



    【ゴールドパンサーズの頃】


    ヤンサンでは何回か語っているけど、今回紹介した僕のサッカー漫画「ゴールドパンサーズ」は中々に思い入れのある漫画だ。

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    あの時も僕は「サッカー」も好きだったけど「世界の危機」におおきな関心があった。

     
  • 【第415号】無響室とラスコーの洞窟壁画

    2022-11-28 07:00
    220pt
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    山田玲司のヤングサンデー 第415号 2022/11/28

    無響室とラスコーの洞窟壁画

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    ・無響室とラスコ―の洞窟壁画

    ・言葉が人に与える影響について

    ・個人に流れる感覚について



    久世です。

    今月のラストは僕です。上に書いている3つがトピックです。

    宜しくお願いします。


    今日は近いうちには叶わない夢の話を2つと、言葉が人に与える影響、最近長いスパンで始めたことを紹介します。


    無響室というモノをご存知でしょうか?

    ここに在る説明が分かりやすいので、引用させていただきます。


    https://www.noe.co.jp/technology/25/25news4.html


    ※上記サイトより引用。

    「無響室とは、簡単に言えば、読んで字のごとく"響きの無い"実験室です。ここでは、周囲から反射してくる音がないので、対象物から直接出ている音だけにターゲットを絞って、製品の音を測定したり、被験者を室内に入れてアンケート調査をしたり、楽器演奏を行って響きのない直接音のみの録音をする等様々な使い方ができます。」


    友人たちとたまたまこの部屋の話しになったのですが、ここでliveをやってみたいと思いました。


    その部屋に最近仕事で入った友人曰く、

    「言葉がバスバス刺さってくる、何気ない言葉でも。響きがないとこんなストレートに言葉が届くんだ」と思ったそうです。



    そういう場所で、自分が朗読したら、どういう感覚になるのか、とても興味深く思いました。


    響きのない、自分の純粋な言葉と声の世界。


    自然の中にはどんな場所にも残響があり、その場の残響(響き方)を自分の感覚で把握し、その場にマッチした朗読をしていく作業が好きです。そうすることによって同じ詩も響き方が違うし、全くの別物になるから。

    でも一切の残響がない世界というのも知りたいと思いました。



    ライブというより、自分一人で読んで何を感じるかだけでも知りたく思いました。知らない感覚を知りたい。



    またこういう効果もあるそうです。

    Wikiより抜粋します。


    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E9%9F%BF%E5%AE%A4


    「残響が非常に少ないため、聴覚的には壁・床・天井などあらゆる物体が自分の周囲にない状態と同じになる。そのため、無響室にこもり室内の照明を消すと、独特の浮遊感を得ることがある。

    また、会話をしても、発声に費やしたエネルギーの多くがすぐに当該室内の内面に吸収される。」


    感覚として宇宙で朗読しているみたいな感覚になるのかな。(宇宙は音伝達しないけど感覚的に)

    興味深いです。


    残響のない、実体のない、声として、音としての純粋な言葉だけがあって、浮遊しているような感覚になる場所。


    それって頭の中みたいなダナと思います。


    自分の頭の中が現実に存在する場所としてあって、そこで、朗読をする。

    身体の一部である頭の中に、身体ごと入って朗読する。その身体にも頭がある。

    不思議な入れ子構造。

    頭の中に身体ごと入れるような感覚ってどんななのでしょうか。

    興味深いです。



    研究所とか特殊な施設にしかないので、すぐには難しいでしょうけど。

    いつかそういうことができるといいなと思います。



    純粋な言葉だけの響きを存在させるために、自然にはないものを創り出してしまうのも、人間らしくていいなと思います。


    昔、純水というものの存在を知ったとき、こんな自然界にはないものをつくって、「純水」って名前なの面白いと思いましたが、でも、知りたくなったら知りたいですよね。


    響きがないとどうなるのか、ミネラルのない、水だけの味ってどんなものなのか。



    純水 WIKI

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%94%E6%B0%B4


    そして、この無響室でやる朗読と対になるものとして、ラスコーの洞窟壁画や、ピラミッドの中、龍安寺の石庭など、人類の創生からの歴史が感じられる物凄く残響が長そうな歴史的な場所での朗読も行ってみたいと思いました。


    ラスコーの壁画

    https://www.france.fr/ja/bordeaux/article/30174



    人類の起源や、時間の感覚が通常の感覚と異なる場所での朗読はいったいどのような感覚を自分にも足らせてくれるのでしょうか。


    ラスコーの壁画で、ろうそくの明かりだけで、自分なりに人類の歴史を描いた叙事詩を朗読してみたいです。


    身体ごとなくなるような感覚にきっとなるんだと思います。

    ロウソクの揺らぎの中のような不確かな存在、個、身体。揺らぎに生きるからこそ確かに感じる感覚。そんなものを期待して、そして、その期待が裏切られることを願って。



    以上。

    すぐには叶わない夢の話し2つでした。



    次の話しに行きますね。



    ・言葉が人に与える影響について。



    同じ日の話しですが、その日、音楽家に

    「キャッチコピーなど、人がたくさん自分の行動や生活様式を変えてしまう言葉についてどう思うか?」という話しをされました。



    「そういう言葉を使いたい・つくりたいと思わないのか?」と質問されました。 


    「昔は、そういうのに、あこがれもあったけど。今は全くやりたいと思わないかな。ドイツのプロバガンダとかそういうのに近いから、なんか怖さも感じる。正しく使えばいいかもしれないけど、誰かの正義は誰かの悪だし。怖い。でも昔は確かにそういうことにあこがれた。何も考えていなかったから」と答えました。



    「核ミサイルのスイッチ持つみたいなもので、力持ってても、持たないに越したことは無いけど、持ってるんだったら持ってるからこそ、使わない方がいいなと思う」みたいなことも言ったと思います。



    「言葉って良くも悪くもレッテル張りにしかならないからあまり、なんというか、誰かの何かを動かすような言葉を作品としてつくってしまうのはなんかな」と言ったと思います。


    その話はその場ではそこで一旦終わって、帰り際、物凄い存在感を放った恐らく浮浪者の方が、駅構内で寝床をつくっていました。



    音楽家の方と一緒に帰っていたんですが、それを見たときに「あのさ、もし、あの人にさ、なんか思い付きで和音引いてみてさ、そこから曲を展開させてみたとするじゃない?もし、あの人がそれきいたらさ、勝手に人の和音決めて弾いてんじゃねぇって思わないかな?」



    「どんなに親身になってその人の人生に寄り添ってつくった曲でもさ、勝手に俺を『表現してんじゃねぇ』って思う人もいると思うんだよね。だから、それと一緒で、何にも言葉を当てはめられないものには当てはめないことが一番な気がすんだよね」と言ったら、その音楽家は妙に納得して「なるほど、確かに勝手に自分の生きてるところを音楽にされるのはどんなにいい曲だとしても俺も嫌かもしれないな」といいました。



    そしてそのあと「俺はそんなことより、今、物凄く、おしっこしたい」と言いました。


    「そのあなたのさ、おしっこしたい気持ちをさ、その純粋な衝動を和音で表現されたらどう思う?いやでしょ?ねぇ。どう?いやでしょ?いやでしょ?ねぇ!!」というと「うるせーな!黙ってろ!」と言われました。


    そして、そのあと二人で笑いました。

    そんな日でした。



    最後の話しです。



    ・個人に流れる感覚について

     
  • 【第414号】「最高の人生」とは?

    2022-11-21 07:001
    220pt
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    山田玲司のヤングサンデー 第414号 2022/11/21

    「最高の人生」とは?

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    人生をかけて何かの「お宝」を集めている人が、死んだとする。


    本人にとってはとんでもない苦労をして集めた「すごいお宝」なんだけど、家人には「ガラクタにしか見えない」なんて事もある。


    最近いくつかそういう話を聞いた。


    「おじいちゃんの宝」が一瞬で「ゴミ」に変わる。

    そんな時「同じ趣味の仲間」が現れて、宝を引き継いでいけばいいんだけど、そうもいかない例も多いだろう。


    特にネット、サブスク時代になって「画像・動画・音源」なんかは1部の人達のものではなくなった。


    あとは「初版本」やら「レコードジャケット」やら「直筆もの」なんかが希少価値として残っていく感じだろう。


    神保町なんかの古書街を見ていると、三島由紀夫クラスの文豪の生原稿が売りに出されている事がある。


    そういったものを、多少高額でも自分のものにして部屋に置いておきたい、という気持ちはわかる。


    そんなふうにして買い集めた「お宝」は、その人の人生を幸せにしたのだから、それはそれでいいのだとも思う。


    でもこの手の話に何かしらの切なさを感じるのは、残された世代に「その価値」の「重さと意味」が伝わっていないまま「ゴミ」にされる悲しさがあるからだろう。

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    【捨てられた勲章】


    僕はと言えば、あまり「もの」には執着しない。

    欲しいのは「最高の時間」だ。