• このエントリーをはてなブックマークに追加

なべもとさん のコメント

おはようございます。

大分で楽しくヤンサン観ています、渡邊と言います。

今週も「そだね〜」と納得してます。

最後の一行でご機嫌になれました。

ありがとうございます。
No.1
81ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田玲司のヤングサンデー 第183号 2018/4/23 〜「平均」を出すと全員が不幸になる〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 《思い出し怒り》 きっかけは、おっくんの「きたがわさんもレイジさんも若いじゃないですか〜」 という他愛ない一言だった。 気の毒なおっくん。 彼は何も悪くないのに、僕の中で「思い出し怒り」が蘇ってしまった。 「うるせえ、どうでもいいんだ。そんな事は!」 「日本人は『年齢』と『体重』の話ばっかしすぎなんだよ!」 確か僕はそんな事を言ったと思う。 実はこの時僕が「爆発」したのは、今回のテーマである「フジテレビの件」が原因だった。 それは番組で話していた「とんねるず登場」の80年代半ばの話。 そして「それ」が象徴とするこの国の「排他的流れ」は、僕にとって大きな「何か」なのだ。 以前にも書いたり話したりしているけれど、どうしても「あの頃の怒り」が蘇ってしまうのだ。 《とんねるずの時代》 彼らは「体育会系のやり方」で、「ノリの悪いヤツ」を「排除」、もしくは「ネタ化」していた。 その中にいたのが、見た目でラベリングされた「ガリ勉」や「オタク」や「ゲイ」などだった。 彼らは無邪気に彼らをラベリング(キャラ化)して、笑いの対象(ネタ)にした。 そういう空気は物凄い勢いで当時の若者に浸透し、「あのノリ」に乘れないやつは「遊び場」から排除される、という空気になっていった。 そして、その「遊び場」には、いわゆる「イケメン男子」と「可愛い女の子」が含まれていたので、多くの若者は「そこ」から排除されないように必死になった。 かなり前にこのメルマガで書いたかもしれないけど、僕の大学時代の友人は、ずっと「アニメファン」だったけど、当時の空気ではそれを言うと「キモオタ」にされてしまうため、ずっとそれを隠していた。 その当時の僕は「仮面の人格」を演じてなんとかやり過ごしていたけれど、「子供みたいなバカ騒ぎができる」という「ノリ」ができないと排除される人達のことを思うと複雑だった。 なにより嫌だったのは、排除される人の中には「まともに人生について考えている人」も含まれていたことだ。 社会や人生に疑問を抱き、歴史上の人物や海外の人にも「その答え」を求める「求道者」もいたと思うし、何より僕が「そういう人間」だった。 「フジテレビの時代」以降に起きた「インテリ排除」の流れは「考える若者」の排除でもあったと思う。 その背景には「学生運動の敗北」と、団塊世代の「不毛なインテリごっこ」の後遺症があったにしろ、若者に「考えない」ことを押し付けていた「空気」は、後の時代に「深刻な問題」を残していったと思う。 正確に言えば、とんねるずはたまたま時代のアイコンになっただけで、犯人は彼らを選んだ「時代の空気」だったと思う。 要するに「みんなが観る番組」が、「そういうもの」になったので、視聴率の取れない「その他のもの」は切り捨てたという、今の「ポピュリズム」そのものだろう。 《お勉強後遺症》 フジも含めて「知的なテーマ」を模索した番組の挑戦も何度か見かけた。 しかし、それが続かないのは「みんな」が観ないからなのだ。 そして、最終的に支持されたのは、学校のテスト問題みたいな「漢字テスト」や「計算」を「間違いなく答えるゲーム」みたいなショーと、高学歴のタレントと学歴の低いタレントが「難しいテスト問題」を正確に答える、みたいな番組だった。 ここに「自分の哲学」より「事務能力」を試されるという、日本教育の悲惨な末路が露見している。 (多くの)日本人が声高に主張出来ることは、「自分の考え」ではなく、一般に認知された「誤字脱字」や「計算違い」の指摘なのだ。 「私はこう思います」ではなく。 「それは教科書に載っていたのと違います」という声ばかりになった。 これは明らかに「受験後遺症」「お勉強後遺症」だろう。 「暴れるバカ」が「真面目なバカ」に変わったのが0年代だったのだと思う。 そしてここにも「マーケティング」の悲劇があって、「平均的に好まれるもの」がメインステージを奪うと、その他の多くも「似たようなもの」になっていく。 《ラベリングをやっつける漫画》 僕があの当時悲しかったのは、知的水準を下げる事で支持された「メインステージ」は、悪い意味で子供っぽい「排他的な場」になったことだった。 「その場」では、「オタクは気持ち悪い存在」と決められていて、「オタク」とラベリングされた人間の1人1人が「何について熱中しているか」は関係ないし、1人で本ばかり読んでいる「メガネくん」が「何を思い」「何を考えている」のかも関係ないのだ。 今回「漫画動画」のコーナーで取り上げた、僕の漫画「Bバージン」は、そんな(オタクという)ラベリングをされた男が、「仮の姿」で、とんねるず的な世界に挑んでいくところから始まる。 それは「オタク」や「ゲイ」や「変な見た目」をバカにしながら、ろくにモノを考えていない「ノリだけのやつら」にケンカを売ったのが「Bバージン」だったのだ。 《「全員を不幸にする」日本人の価値観》  
山田玲司のヤングサンデー
ラブコメ漫画「Bバージン」で「モテるためにはどうしたらいいか?」を描き、対談漫画「絶望に効くクスリ」で400人近くの著名人と対談してきた漫画家山田玲司がその多彩な経験と圧倒的な知識を元に「テレビでは語られない角度」で恋愛、社会問題、漫画、映画、音楽、人生とは何か?など様々な問題を切っていきます。