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記事 4件
  • クアルコムが「スマホが売れないのは改正法のせい」と噛みつく 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.393

    2020-10-24 23:30  
    237pt
    1.クアルコムが「スマホが売れないのは改正法のせい」と噛みつく
    ━━総務省は「5G端末を特例扱いはしない」と一蹴
    2.MNP活性化を狙い「キャリアメール転送」という仰天案
    ━━転送よりオープン化が現実的だが、そもそも「必要か?」
    3.NTTドコモが5G必須特許保有数で世界6位のシェア
    ━━標準化において世界で存在感示すも、完全子会社化に不安
    4.今週のリリース&ニュース
    5.編集後記
  • アップルがキャリアとタッグを組み5G対応iPhone 12を開発 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.392

    2020-10-17 23:30  
    237pt
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    石川 温の「スマホ業界新聞」

    2020/10/17(vol.392)         

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    《目次》
    1.アップルがキャリアとタッグを組み5G対応iPhone 12を開発
    ━━「完全分離」の逆を行く「端末とネットワークの融合」
    2.KDDIは値下げ要請に「マルチブランド」で対応
    ━━焦点は国際比較で槍玉の「20GBプラン」か
    3.料金プランはシンプルかそれとも多様な選択肢か
    ━━武田総務相の発言から見える「矛盾」
    4.今週のリリース&ニュース
    5.編集後記

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    1.アップルがキャリアとタッグを組み5G対応iPhone 12を開発
    ━━「完全分離」の逆を行く「端末とネットワークの融合」
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     10月14日(日本時間)、アップルは5Gに対応したiPhone 12シリーズを発表した。今回のスペシャルイベントで印象的だったのがアップルがキャリアと共に5Gを開発してきたというアピールだ。 
     ゲストとして登壇したのはベライゾンのハンス・ヴェストバーグCEOだった。
     世界100を超えるキャリアでの通信テストを行い、そのうち15のキャリアとは密に開発を行ってきたという。日本からはNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの名前が上がっていた。実際にアップルはコロナ禍の際、世界に散らばるアップル社員に協力を仰ぎ、世界で800マイル(約1300キロ)にも及ぶ走行実験などを手掛けたとのことだ。
     今回のiPhone 12では、キャリアが持つ顧客の料金プランをiPhone 12側が把握でき、5G契約で使い放題のプランであれば、より多くの通信を許容し、ビデオ通話や動画配信の画質を上げるといった処理をすることが可能だ。もちろん、5Gが安定しない場所であれば、あえて5Gでは通信を行わず、4Gでつないでバッテリーの消費を抑えるという挙動も実現している。
     5G時代が本格化すると、単に無線部分が速いだけでは意味がない。サーバーからの遅延、それこそMECなどを生かさないことには、快適なサービスは提供できないとされる。
     そんな中、高橋社長は「サービスがネットワークを選ぶ時代」と語り、まさにiPhone 12に対して「iPhoneもネットワークを選ぶ時代」と語った。
     日本では総務省がやたらと「端末と料金の分離」を訴えるが、本当に「完全分離」は正しいことなのか。
     5Gでは、キャリアが持つ周波数にきちんとスマホが対応していた方が望ましいだろう。Sub-6ではNTTドコモが唯一、4.5GHz帯を持つ。他キャリアのスマホは4.5GHzに対応しないだろうし、NTTドコモのスマホは対応が必須となる。ここにSIMフリーの5Gスマホを使おうと思えば、対応周波数帯を確認しなければならない。iPhoneのように幅広い周波数帯に対応するようなスマホであれば問題ないが、中国メーカーとなればきちんと確認が必要そうだ。
     ここまでアップルがキャリアとの共同開発をアピールし、iPhone 12シリーズがきちんとキャリアのネットワークにインテグレートされた状態で発売されるという話を聞くと「iPhone 12をMVNOで使うと、iPhone 12のパフォーマンスを100%、発揮できないのではないか」という気になってくる。
     SIMフリーのiPhoneで様々なMVNOやMNOを選べるというメリットも捨てがたいが、MNOのネットワークに完璧にインテグレートされ、バッテリー寿命や高速スループットが提供された方が、ユーザーにとってのメリットが大きいように感じる。
     iPhoneのスペシャルイベントにキャリア幹部が登壇し、キャリアとの関係性をアピールしてきたということは、もはや端末とネットワークは分離されたものではなく、一体として考えるべきというメッセージなのかもしれない。 
             
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    2.KDDIは値下げ要請に「マルチブランド」で対応か
    ━━焦点は国際比較で槍玉の「20GBプラン」
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     今回の値下げ要請に関しては、やはり官邸筋からのプレッシャーは相当なもので、キャリアに対しては早急な回答が求められているようだ。
     10月16日の新サービス発表会に登壇したKDDI・高橋誠社長は「料金だけではなく、乗り換えなどの方針が出されるのであろうと思っている。それらを待った上で、競争促進のルールにしっかりあわせて、国際的に遜色のない料金を出していく。総理大臣も急がせているようなので、12月、1月という時期ではなく、(近いうちに)お示しできるのではないか」と語っている。
     業界関係者によれば10月中もしくは11月頭にも総務省から「何らかのアクションプランのようなものが示されるのではないか」という。具体的な内容は不明だが、有識者会議を召集して議論をする時間はあまりなさそうなだけに、先日、集められたシングルマザーやシニア、フリーランスなどから集めた声をもとに総務省が勝手にプランを作り上げる可能性もありそうだ。
     それを受けてKDDI、ソフトバンクは動きを見せるだろうし、NTTドコモはTOB期間中ということもあり、12月1日の新体制発足時に何からの発表すると予想される。
     総務省がアクションプランを出す前に、新しい料金プランを出したところで、あとから総務省にツッコミを浴びて修正を迫られることもあり得る。キャリアとしては総務省の出方を待つのが賢明なのではないか。
     そんな中、やはり今回の値下げ議論で焦点になってきそうなのが20GBという設定だ。菅総理は総務省が発表している内外価格差調査の20GBプランを目の敵にしている。つまり、20GBのところさえ安くなれば、丸く収まる可能性があるのだ。
     KDDIの高橋社長も20GBプランに注目しているようで「マルチブランド展開で対応していく」という方針を示していた。つまり、auブランドで20GBの安いプランをつくるのではなく、UQモバイルブランドで、20GBのプランを新設するというやり方が現実的と言えそうだ。
     今回の新サービス発表会を見ても、auブランドは「5Gで使い放題」という道を突き進むことになりそうだし、それ以外のニーズはUQモバイルやBIGLOBEで吸収するというのが自然だ。
     ただ、そもそも2015年から16年にかけて1GBからの低容量なプランを総務省の意向によって仕方なく作らされたことがある。これから5G時代に向かっていくという中、総務省の手柄にしたいだけで1GBという無駄なプランができた。
     まさに20GBのプランも総務相や菅総理の自己満足になるだけの可能性があり、これで多くのユーザーが「値下げになった」と満足するのか。謎でしかない。

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    3.料金プランはシンプルかそれとも多様な選択肢か
    ━━武田総務相の発言から見える「矛盾」
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     値下げ議論に関連して、武田良太総務相や公正取引委員会の古谷一之委員長などの発言が注目を浴びている。しかし、それらのコメントを読む限り「本当に問題を理解できているのか」と心配になってくる。発言の主旨が一貫しておらず矛盾点が多々見られるのだ。
     例えば武田良太総務相は、10月9日の記者会見において国民からヒアリングの感想を聞かれ「プランが複雑すぎてよく分からないという方々が多くおられました」とコメントしている。すなわち、プランを減らしシンプルな方向性を目指していきたいという現れなのだろう。
     しかし、10月16日の記者会見でソフトバンクの値下げ報道について聞かれた武田総務相は「魅力的な料金・サービスの選択肢が広く提供されることは、良いことにつながるのではないかと思っております。 また、低い容量のプランにつきましても、格安スマホ事業者が、安い料金プランの選択肢をどんどん出してきているので、今後期待していきたいと考えております」と回答している。
     「プランが複雑でわからない」と指摘していながら、料金プランの選択肢が広く提供されることを歓迎してしまっている。全くもって、言っていることが逆ではないか。
     さらに「低い容量のプランにつきましても、格安スマホ事業者が、安い料金プランの選択肢をどんどん出してきているので、今後期待していきたいと考えております」としているが、今回のようにキャリアに値下げを迫れば、格安スマホ事業者は廃業に追い込まれていくことに気がついていないのか。
     公正取引委員会の古谷一之委員長は「格安スマホのシェアがまだまだ広がらない」といい「接続料や中古市場の問題があるかもしれない」と指摘した。
     中古市場に関しては、昨年10月の改正電気通信事業法で完全分離プランが当たり前となり、スマホが売れなくなった。結果として、中古市場で使用済みスマホの流通量が減るのは間違いない。
     そもそも、iPhone SEの新品が5万円で買えるようになったことを考えると、あえて中古スマホを選ぶ理由がなくなりつつある。
     本来であれば、スマホに大幅な割引をつければ買い替えが促進され、結果として中古スマホ市場が拡大するはずだ。しかし、割引がなくなったことで新品の値段が下落。わざわざ中古スマホを買わなくても、新品を買えばよくなった。
     武田総務省も古谷委員長も、きちんと現状を理解し、間違った政策には修正を施し、健全な競争環境を作り出すことはできるのか。
     この数年、総務省が実施した政策がきちんと機能していたかの検証をせずに、すぐに官邸主導で値下げが実施されるようなことがあれば総務省における競争政策の存在価値を改めて見直す必要も出てきそうだ。
       
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    4. 今週のリリース&ニュース
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     毎週、膨大に出されるキャリアやメーカーからのプレスリリースや、話題のニュース記事をピックアップ。ニュースとしての重要度とともに、キュレーションしていきます。

    ■10月12日(月)
    美濃市とソフトバンクが「ICTを活用した教育、子育て支援、健康など地域活性化に関する連携協定」を締結
    <重要度★>
    https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2020/20201012_01/
    ソフトバンクのどの部署がやっているのだろう。

    ソフトバンクおよびみずほ証券によるスマホ証券One Tap BUYの合弁会社化完了のお知らせ
    <重要度★>
    https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2020/20201012_02/
    One Tap BUY、ラジオに出てもらったなぁ。

    ■10月13日(火)
    ドコモ スマートフォンで利用可能な機能、「スグアプ」の提供を開始 -「振る」だけの簡単動作で、スグにアプリが起動!-
    <重要度★>
    https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2020/10/13_00.html
    決済アプリを立ち上げるのには便利そう。

    「ドコモ スマートフォン Galaxy A21 SC-42A」を開発・発売
    <重要度★>
    https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2020/10/13_01.html
    おいくらなのかしら。

    ■10月14日(水)
    ドローン・エアモビリティ関連ベンチャー企業を対象とした投資ファンド「DRONE FUND 3号投資事業有限責任組合」へ出資
    <重要度★>
    https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2020/10/14_01.html
    ドローンビジネス、拡大するかしら。

    「iPhone 12 Pro」「iPhone 12 Pro Max」「iPhone 12」「iPhone 12 mini」に関するお知らせ
    https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2020/10/14_00.html
    「iPhone 12 Pro」「iPhone 12 Pro Max」「iPhone 12」「iPhone 12 mini」とスマートスピーカー「HomePod mini」の取り扱いについて
    https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2020/10/14/4726.html
    “ソフトバンク”、「iPhone 12 Pro」「iPhone 12 Pro Max」「iPhone 12」「iPhone 12 mini」を発売
    https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2020/20201014_02/
    <重要度★★★>
    auはHomePod miniも扱うのね。

    侵入者の発生などの通知や発生時の映像の効率的な確認、混雑度解析が可能な「スマートAIカメラ」を提供開始
    <重要度★>
    https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2020/20201014_01/
    自宅用も欲しいところ。

    伊予市とソフトバンクが「ICTによる住み続けられるまちづくりとSDGsに関する連携協定」を締結
    <重要度★>
    https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2020/20201014_03/
    成果は出るんだろうか。

    ■10月15日(木)
    愛媛県南予地域における観光型MaaSの実証実験を開始
    <重要度★>
    https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2020/10/15/4725.html
    中山さんが取材に行っていたな。

    ソフトバンクと日本通運、物流DXを支援する新会社を設立
    <重要度★>
    https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2020/20201015_01/
    物流分野はDXできること多そう。

    オフラインでもオンラインでもお得にお買い物をお楽しみいただける「超PayPay祭」を10月17日から実施!
    <重要度★>
    https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2020/20201015_02/
    「いい買い物の日」よりいいと思う。

    ■10月16日(金)
    「iPad Air(第4世代)」に関するお知らせ
    <重要度★>
    https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2020/10/16_00.html
    処理能力、結構、速そうよね。

    データ使い放題のNetflix・TELASAセットプランが月額2,460円から利用可能な「auワイド学割」を提供開始
    <重要度★★★★★>
    https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2020/10/16/4727.html
    このタイミングで、まさかの学割。

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    5. 編集後記
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     アップルが5Gを発表したときに「安全にネットにつなげるようになる」と話していました。「どういうことかしら」と思ったら、公衆Wi-Fiを使わなくて良くなるためにセキュリティが上がるという主張でした。確かに納得。iPhone 12ではテザリングも高速化されているようなので、出先で使う際にも重宝しそうです。
     今回のスペシャルイベントでアップルの電波暗室が公開されていましたが、あんなに立派な電波暗室をアップルが持っているとは驚きでした。
     次はどの製品が5G対応するのか。iPad Proなのか、それともAppleシリコンを搭載したMacBookなのか。「安全にネットにつなげられる」というアピールを考えると、MabBookも十分、可能性はありそうです。

    ではまた。
  • 井伊ドコモ新社長、値下げの切り札は5G基地局共用? 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.391

    2020-10-13 09:20  
    237pt
    1.ドコモ井伊新社長は「基地局共用」に前向き
    ━━値下げを実現する「コスト削減」の秘策か
    2.武田総務相が携帯電話利用者と意見交換会
    ━━そこそこ使うくせに「高い」と文句を言うのは難癖か
    3.KDDIが4G向け周波数の5G転用で一歩前進
    ━━2030年までに2兆円の設備投資を計画
    4.今週のリリース&ニュース
    5.編集後記
  • NTTによるドコモ完全子会社で通信業界崩壊の危機 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.390

    2020-10-03 23:30  
    237pt
    1.NTTによるNTTドコモ完全子会社化の衝撃
    ━━年内にも値下げ?国内の通信業界再編は必至か
    2.NTTグループ32万人の命運を握る「ドコモ値下げ」
    ━━国際競争力強化を狙うなら「ドコモを親会社」にすべき
    3.楽天モバイルが月額2980円の5Gプランを発表
    ━━年内300万契約達成は「微妙なところ」
    4.今週のリリース&ニュース
    5.編集後記