「みんなどうやって恋愛してるの?」
「オクテ男子が脱童貞したキッカケは?」

恋愛やセックスについて、男同士で話す機会は少ないもの。
オクテ男子の声はメディアにもあまり出てきません。

「女子と話せない」「一生彼女できないんじゃ」と悩んでいた男子たちが、どのように悩みと向き合い、克服してきたか?
そんなリアルな声を聞いていくシリーズ。

1人目のゲストは、拙書『モタク~モテるオタクになる恋愛ガイド~』にも登場するYくん(33歳)

28歳まで恋愛に縁がなかったのが、私のスパルタ指導を受けて彼女を作り、結婚に至った男子です。

社会人になっても「他人とコミュニケーションできなかった」という彼。
そんな彼がじょじょにコミュ力を上げていき、進化していった過程がコチラ↓

「高校時代にこじらせて、女子と話せなくなりました①」

「こんな俺でも性的対象として見てくれる女性がいるんだ②」

今回は奥さんとの出会いと葛藤、恋愛成功の秘訣について語ります!

■初コンパで「やっぱ俺はダメだな」ヘコみました

アル:奥さんとの出会いはコンパだよね。
コンパに誘われた経緯を話してくだされ。

Y:バーに行きだしたのがキッカケで、人と会話できるようになってきて、職場でも周りと話すようになったんです。
おまけに髪型や服装も変わったから、周りに「雰囲気変わったね」とか言われるようになって。

で、アルさんから「彼女がほしいと公言せよ」とアドバイスされてたので、「彼女がほしくて頑張ってる」と正直に話したんです。
それまでは「恋愛なんて興味ない」ってポーズをとってたんですけど。

そしたら男の同僚が「コンパに来るか?」と誘ってくれたんですよ。

アル:「彼女がほしい」と公言するのが第一の秘訣だね。
それによって紹介やコンパの声がかかるから。

<初体験の相手と出会ったキッカケ>の1位は<友人や先輩の紹介>で、<結婚相手と出会ったキッカケ>の1位も<友人の紹介>なんですわ(※2位は仕事関係)

「彼女がほしくて真剣に出会いを求めてる」と表明することで、一気にチャンスが増えるんですな。

Y:色んな人と話すのも大事だと思います。
昔の僕はオタク友達しかいなかったから、紹介やコンパなんて縁がなかったんですよ。そいつらも女子と接点がないから。

アル:うん、女子と接点の多い男子とも話しましょう。リア充にもいい奴はいるから(笑)
彼らを観察することでコミュニケーションの勉強にもなるし。

で、コンパに誘われたわけですが、本番前は超ナーバスになってましたな。

Y:それまでは、アルさんというセコンドがついてたじゃないですか。
でもそのコンパは初のソロデビューだったので。

アル:丹下段平がいないからね。で、打たれて帰ってきたと。

Y:はい。緊張してあまり話せなかったし、同僚が話を振ってくれてもうまく返せなくて。
「やっぱ俺はダメだな」とヘコみました。

ただ「またみんなで飲み会しよう」って話になって、同僚が「次はおまえ幹事やれよ」と振ってくれたんです。僕が女子と連絡するキッカケを作ろうとしてくれて。

アル:同僚、いい奴だなあ!

Y:ほんとリア充のイケメンにもいい奴はいますね(笑)。
彼の協力のお陰で、女性側の幹事だった奥さんとメールするようになって。

奥さんは学生時代に書店員のバイトをしていて、本や漫画が好きなんですよ。歴史モノも大好きで。
そのへんで話が合って、毎日メールしてましたね。

アル:楽しかったでしょ?

Y:めっちゃ楽しかったです!
昔は僕も「恋愛なんて面倒くさい、毎日メールするとかウゼー」とひねくれた発言をしてましたけど(笑)実際はこんなに楽しいものかと。

アル:それが相性のよさだよね。恋愛は相性とタイミングが決め手だから。
だから目指すべきは、モテよりもマッチング。そしてタイミングを逃さないこと。
…という話は大事なので後でします。続きをどーぞ。

■脅されなきゃ告白できなかった

Y:歴史ネタつながりで<あそこの寺の紅葉が有名だ>っていうメールを送ったんです。
そしたら返信に<今度また行きましょう>とさらっと書いてあって。

「これって社交辞令?コンパのみんなで行くってこと?2人で行くってこと?」とグルグルグルグル考えまくって…

アル:思考が迷子に。

Y:迷子になったけど、最終的には2人で行こうと誘いました。
昔の僕なら「勘違いすんじゃねーよキモオタ」と思われるのが怖くて、誘えなかったと思います。

アル:成功体験がないとそうなっちゃうよね。

Y:成功体験どころか、拒絶された体験しかなかったから。
だから「傷つくのを恐れるな」と言われても無理なんですよ。

ドラクエで喩えると「マダンテを放ってマホステでかき消されたら?マホカンタで返されたら?俺は死んでしまうのでは?」と恐ろしくて…

アル:大変なダメージなんやな。でも、なんでその時は誘えたの?