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りゃんさん のコメント

かつて侵略を「平和のため」とするロジックがありました。皆が侵略している世界では、侵略しなければ生き残れない。一定の勢力範囲をもち均衡することは平和のためなのだ。このロジックは、今では否定されていますが、当時の情況を考えると、一定の合理性は確かにあります。しかし「侵略された側」のロジックがそれを凌駕しているのが今日の世界世論ということになるでしょう。

今また核兵器を「平和のため」とするロジックを唱えるバカがいます。核兵器のような、もっているだけで相手に対する威嚇になるような武器が単純に「平和のため」であるはずがありません。それを、核抑止についての理論をこまかく構築し、現場では相互に管理・監視をしあって、つまりは一定のタガをはめることではじめて「平和のため」に擬制できるわけです。そのタガを認めない国がもつ核兵器は「侵略」とほとんどかわりません。そのことがわからないのが、バカと呼ばれる所以ですね。

ベトナム戦争をすぐにもちだすバカもいます。米国は朝鮮戦争でもそうですが、ベトナムでも結局核兵器は使いませんでしたし、ベトナムは核兵器をもたずに米国に勝ちました。今でも持とうなどとはしていません。フセインやカダフィなどをみても、核兵器を持ちたいのは、国内要因も大きいのではないかと考えるべきでしょう。そういう国がこのまま生き残っていいのかもまた考えるべきでしょうね。
No.20
81ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
「米国は今や危険な国だ」、筆者は何とファイナンシャル・タイムズ紙の外国分野、首席コラミスト A: 事実関係、8月14日付ファイナンシャル・タイムズ紙はラチマン( Gideon Rachman )著、「米国は今や危険な国だ( America is now a dangerous nation )」を掲げた。主要論点、 ・「米国は世界平和への脅威である」とは、長年ロシア、イランのプロパガンダ上の常套文言だった。 ・トランプ政権下の米国は危険な国家に見える。  先週は、トランプは北朝鮮への核戦争瀬戸際政策にひたっていた。ベネズエラには軍事行動の脅迫を行ったし、国内では白人至上主義をもてあそんだ。 米国の同盟国は、米国に、安定した、予測可能な、冷静な指導力を期待しているが、トランプはその正反対を示している。トランプ米大統領は記者団に対し、「北朝鮮が米国を脅かすなら『世界が見たこともないよ
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。