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【自然災害メモリアル】第156回:慶長地震(1605)の日 [防災]想像を絶する冬の津波
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【自然災害メモリアル】第156回:慶長地震(1605)の日 [防災]想像を絶する冬の津波

2019-02-03 21:00
    どうも、
    管理者のNDです。

    2月3日は、
    慶長地震から414年です。


    慶長地震は、震源が不定とされていますが、九州の鹿児島から関東の千葉県まで
    広域にわたって津波の被害が記録されている大地震となっています。
    地震動自体の被害は文献などにはあっても微小なものだとされていますが、
    顕著だったのはその広域な津波と被害規模でした。
    この地震で、津波による死者は約5000~10000人にも達しました。

    今回は、
    「想像を絶する冬の津波」をテーマにお伝えしていきます。

    複合型災害は直下型地震だけではありません。沖合の地震による津波にも
    被害を拡大させるリスクが冬には存在します。
    なんといっても夏に来られれば、万が一巻き込まれても運がよければ
    全身が切り傷等の軽傷で済みますが、冬に来た津波は水温一桁という、
    マリオ64の10面にあった、"水に浸かると体力は回復しないばかりか、みるみる減る"
    あの演出がまさに脅威を感じさせるにはいい表現です。(知らない人はごめんなさい)

    また、北国で恐ろしいのは流氷時期での津波被害です。
    実は網走市で流氷津波を想定した撤去実験を実施したことがあるのですが、
    その際にわかったことは、とにかく手作業頼みになるということと、
    撤去作業に膨大な時間を要してしまうことです。当然ですが流氷は木材ではありません、氷です。
    ダイレクトにその冷たさを触るものに感じさせますので、撤去する側も地獄ですし、
    巻き込まれれば尚地獄の環境と化します。実際に1952年にあった十勝沖地震では
    浜中町で流氷ごと津波が押し寄せた履歴があります。人的被害はともかく、
    家屋の被害がこの時は、より増大しました。

    冬の津波は、寒冷地もそうでない地域も夏の津波より脅威となります。
    寒くても津波に巻き込まれるぐらいなら、とにかく行動に移せるだけの備えをしましょう。
    津波避難を甘んじて、地震が収まって二度寝を始めてしまったりしては大変危険です。
    1~2分以上も続く長い揺れを感じたら、せめてテレビをつけて津波情報がないかなど、
    その辺りをしっかり確認してください。揺れが小さくても高い津波が押し寄せてくることは
    大いに考えられます。早期の避難が生死を左右しますから冬は特にみなさんが津波の
    恐ろしさをいかに持って、迅速に行動できるかにかかってきますから、
    大地震後はすぐ避難という動きを、体に染みこませておきましょう。


    今日の記事は以上です。
    皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

    明日もどうぞお楽しみください。
    尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
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