多くの人は安倍首相は米国に大歓迎されると思っていた。

 少なくとも自民党はそう思っていた。選挙公約では「外交を取り戻す」の標題の下、「日米同盟強化の下、国益を守る主張する外交を展開します」とうたった。

 しかし、どうもおかしいのである。

 安倍氏が一月訪米を言っても、オバマ大統領は、「はいどうぞ」と言わない。

 それだけではない。

 安倍首相批判の声が米国等から聞こえてくるのである。

 すでにニューヨーク・タイムズ紙等3つの重要な論評が出た。

 ニューヨーク・タイムズ紙は12日付の社説で、「日本の歴史を否定する今一つの試み(Another Attempt toDeny Japan’s History)と題してo安倍晋三首相が従軍慰安婦問題でのいわゆる「河野談話」を見直す考えを示しているとしたうえで、「日韓関係を悪化させる恐れがある深刻な過ち」と非難した。

 また発行部数は約160万部