• このエントリーをはてなブックマークに追加

菊地成孔さん のコメント

userPhoto
菊地成孔
>>31

 ゆうたろうとかとは全く違いますよね笑。長渕剛は確か、ですが志穂美悦子と結婚したはずで、志穂美は千葉真一と極真で仕込まれたガチンコですので、怖いのは嫁だと思いますけどね笑。暖かい話ですよ笑。

 リアル論争は永遠に続きますよ。あれによってリアルよりも悪く見せないといけない、という強迫観念が生じてから、やれ文科系とかGとかBとか面白いことになってますが、そもそも犯罪ということの質量が米国と日本では全く違うので、あれは無駄ですね。ちょっと前の流行語「マイルドヤンキー」とか、「DQN憧れ」みたいなものの元祖は70年代の東映のヤクザ映画です。学生運動の学生やサラリーマンが侠客に憧れ、自分がヤクザであるかのように時意識していた、という恐ろしい時代があったんですよ笑。

 ジブさんはヒップホップをメジャーにしたいと、しかもパーティーラップみたいんじゃなくメジャーにしたいと真面目に思っているので、たまにやらかしちゃいますね。ジャズと組むんだ(それによってヒップホップを「大人の音楽」にするんだ)と言ってTOKU(ジャズシンガー。真面目)と一緒にブルーノートでやったのとか、客席で「頑張れ!どっちも!!」と声を出しそうになりました笑。日本でリアルジャズとラッパーが組んで、喜ばれることは多分あと50年はないです笑、DC/PRGにシミラボ客演させたり、大西さんのアルバムにラップ入れたり、東京ジャズで、山下洋輔組にオムス入れた結果は、惨憺たるものでした笑(荘子itくんみたいに、原体験の一つに「セカンドアイアンマウンテン」を入れてくれる世代も出てきましたが)。どんだけヒップホップ以外のヘッズは、ヒップホップが嫌いかよと痛感しましたね笑。

MSCは今聴いてもほんと素晴らしいですよね。前田さんに聴かせたことがあるんですが、前田さんはブルーハーツ(ブルーハーブではなく)のがお好きでした笑。エイプとシュープリームは大韓民国での売れ行きが日本よりも高くなった段階で何かを迫られていたと思いますが、舐達磨は実に、スムースにナチュラルなリアルバッドホップですよね。音楽性の話ではなく。僕は千鳥の大悟のスタイリストの仕事に注目しています笑。

No.33
39ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 10年前の3月11日に僕は歌舞伎町のタワーマンションの最上階で、揺れによって眠りから覚めた。ベッドが部屋の中央まで移動したからだ(僕が飛び起きてから、それは反対側の壁にぶつかって止まった)。地震自体による怪我や、大切なものの破損は(いくつかのボルドーグラスと、ボルドーワインは粉々に砕け散ったが、値段がやたら高い以外は、大切なものではない)一切なく、しかし、日中から夜にかけたの臨時ニュースを見ながら、あっという間に世界が変わってゆくことを確信し、異様なファイトが湧き上がったのを記憶している。    前年に DCPRG (当時。スラッシュなし)が3年の凍結から目覚め、野音で活動を再開したばかりだった。また、年末には TBS ラジオのレギュラーが決まっていて、もう番組名も決まっていた。ご存知の通り、戯れた名前である。「夜」の電波、としたが、被災者の皆さんにとっての「夜」がどんなものであろうか?という疑問は、一時的に完全停止した。    僕が一瞬にして決めたのは、「特別な動きはしない。音楽を続け、紹介し、可能な限り、良い調子で喋り続ける。概念的な話はしない、どんな話も、自分の過去の経験と、その時にストリートで拾ったものだけにする」という事だった。  
ビュロ菊だより
「ポップ・アナリーゼ」の公開授業(動画)、エッセイ(グルメと映画)、日記「菊地成孔の一週間」など、さまざまなコンテンツがアップロードされる「ビュロ菊だより」は、不定期更新です。