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菊地成孔さん のコメント

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菊地成孔
>>11

 ここで話題にすると、非会員のタレコミ屋にやられるので笑、あんまり書きたくないんですけど「真面目に不真面目」っていうコピーは、僕、全然あの映画わかってねえなと思ったんですが(主人公は全く真面目ではないので)、町山さんとみうらじゅんさんが考えたらしいですね笑。シュワンクマイエルは、胃もたれを超えて吐きそうになるので(作品が強いからですが)笑、飯が不味いというより、世界が不味いと思います笑。

 「妖怪人間ベム」の音楽は、擬似ジャズ系でクールすよね(「俺たち妖怪人間なのさ」の「妖」の音がフラット5=ブルーノートです)。テレビ的というか(前述、「劇場アニメ」の音楽はもたれるので)。ストーリーが可哀想すぎて見れませんでしたけれども笑。

 なんか一時期「ウルトラマンジャズ」といったジャンルがあったりして、見立てとして「ウルトラQ」ならともかく(あれははっきりと擬似ジャズなので)、「ウルトラマン」以降、特に「セブンの主題歌は4ビートだ!」とかいってぶち上がるジャズミュージシャンは、はっきりと勉強とセンスが不足だと思います笑。僕は「ウルトラマン」「セブン」「帰ってきた」まで、記憶で譜面に起こせと言われれば起こせますが、あれはクレージーキャッツの行進曲系(クレージーキャッツの映画には、実はほとんどジャズはありません)の構造、つまり景気の良いマーチと、8ビートのツイストの融合ですよね。「妖怪人間ベムジャズ」やればいいのに笑。

No.14
36ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 今、「ナルズキッチン 」の収録を終え、試食シーンでワインとシャンパンを飲んでしまい、明日も早くから仕事があるので、そのまま寝ようと思ったのだが、ある映画を見て、余りにも感動し、興奮の余り全く眠れなくなってしまった。「ビーチバム」も本当に素晴らしい作品だけれども、一時的に、とするが、吹き飛ばしてしまった。今はまだ、その映画の反芻が脳内で止まらなく、要するに作品に魅了されている、というゾーンから出ていない。出ていないまま、これを書いている。    僕は個人的に、アニメ映画の熱心なファンではない。それでも僕にはアニメファンの方々に多くファンを持ち、外国人で僕の名前を知っている人の大半も、同じ理由で僕のファンでいて下さっている。「トライガン」「カウボーイビバップ」に参加し、「峰不二子という女」と「ガンダム」の音楽を担当させて頂いたからである。僕とアニメカルチャーに関する話は、シンプルに言って大変
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