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前回はプロレス風味のフットボールで大失敗! ビンス・マクマホン(72)、XFLで最後のリベンジ
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前回はプロレス風味のフットボールで大失敗! ビンス・マクマホン(72)、XFLで最後のリベンジ

2018-02-09 13:08

    Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム「MMA Unleashed」――今回のテーマは
    「前回はプロレス風味のフットボールで大失敗! ビンス・マクマホン(72)、XFLで最後のリベンジ」です!



    1月25日、WWE会長兼CEOのビンス・マクマホンが、フットボールリーグ『XFL』の創設を発表した。開幕は2020年1月下旬を予定している。

    XFLといえば、ビンスは2001年にも米地上波NBCと共同で同じ名称によるフットボールリーグ事業に着手したことがある。盛大な花火を打ち上げてスタートした2001年版XFLであったが、テレビ中継が歴史的な低視聴率にあえぎ、結局両社併せて1億3,798万ドル(約151億円)の損失を計上、たった1シーズンで事業撤退に追い込まれた。

    スポーツビジネス史上最大の大失敗とされるXFLに再チャレンジするというのだから、差し当たっての評判は必ずしも芳(かんば)しいとはいえない。

    2001年版のXFLはもともと、さまざまなタイミングや出来事が重なっての旗揚げだった。当時、NBCは巨額な放映権料を嫌ってNFLから撤退、フットボール中継の安価な代替品を探していた。一方のビンスは、カナダのフットボールリーグ、CFLを買収しようとして失敗、そのリベンジを果たす機会を狙っていた。2001年はWWEブームのまっただ中。ビンスは、若い視聴者を引きつけるマーケティングの天才、テレビの神とみなされていた。ビンスにならフットボールだって売れる、競技の品質などどうでも良いと考えられていたのだ。

    2001年版XFLのキャッチフレーズは、“What Happened to My Football”(オレのフットボールはどこへ?)だった。NFLがよりスポーツライクでソフトになっていく中、XFLはハードヒットなフットボールを志向し、危険を売り物にした。プレイヤーは出身大学などがPRされるのではなく、「ごく普通の人が夢を実現している」というふうに描写された。テレビ画面では際どいコスチュームのチアリーダーが大活躍、プレイヤーと恋愛することが奨励された。そこからストーリーラインを描き出そうとしていたものとみられている。プレイヤーのジャージーの背中には、本名ではなく個性的なニックネームが書かれていた。

    ビンス自身は、フットボールのことは実はほとんど何も知らない。当時、好きなフットボール選手は誰かと聞かれたビンスは、「アーニー・ラッドとワフー・マクダニエル」だと答えている(彼らがフットボール出身であることは確かである)。



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