閉じる
閉じる
×
力道山三世のスターウォーズ愛はホンモノだった!! 昨年プロレスデビューをはたした「プロレスの父」力道山の孫・力(ちから)。話題を呼ぶ必殺技「セーバーチョップ」は彼の愛する映画スターウォーズシリーズのライトセーバーにちなんでネーミングされているが、映画ファン待望の新作「スター・ウォーズ/エピソード7(仮題)」(2015年12月公開)の撮影がスタートしたことを祝して、今回はそのスターウォーズにテーマを絞ってインタビューを敢行。聞き手は映画ライターの高橋ターヤン氏だ。
取材当日、我々取材陣が待ち合わせ場所に指定された浅草ドン・キホーテ前に到着すると、黒いローブを身にまとい、ライトセーバーを携えた男がゆらりと現れた……その男は誰であろう、力だった!!
【非会員でも購入可能!大ボリュームのインタビュー詰め合わせセット】
高橋ターヤン(以下、高橋) 今日はダース・シディアスのコスプレでご登場いただいていますが(笑)。コスプレはいつ頃からやり始めたんですか?
力 コスプレは最近ですね。ベイダー卿の衣装も一式いただいたので今度着てみようかな、と。この格好もマニアの方だとダース・シディアスやパルパティーン皇帝の名前を挙げてくれるんですけど、ここに来る途中で「お、ダース・ベイダー!」と声をかけられまして(笑)。
高橋 えっ、その格好で家から来られたんですか。オバマ大統領来日中で超警備体制が敷かれてるのに(笑)。
力 はい(笑)。ホントにダース・ベイダーは有名ですよね。
高橋 ダース・ベイダーは悪い奴の象徴として認知されてますからね。
力 エピソード1から6まで通してみるとダース・ベイダーは悪い奴ではなくかわいそう人なんですけどねえ。
高橋 悲劇の象徴というか。スターウォーズの話題でいえば、ルーカス・フィルムが版権をディズニーに売却したのは大きなニュースでしたね。
力 あれはビックリでした!
高橋 あのニュースは青天の霹靂ですよね。スター・ウォーズのオープニングが20世紀FOXのファンファーレじゃなくなるのはさみしいんですけど。
力 ああ、それは残念ですよねぇ。映画が始まったときに流れるファンファーレのワクワク感がなくなっちゃうわけですから。
高橋 もしかしたらディズニーランドにもスターウォーズのキャラがバンバン出てきそうですけど(笑)。
力 そうなると思います。スターウォーズのアトラクションはもともと「スターツアーズ」があるんですけど。それも現在は「スターツアーズ2」になってまして。以前のアトラクション内容はエピソード6の後設定だったんですが、現在はエピソード3と4のあいだの設定で。しかも乗るたびにパターンが変わって、登場してメッセージを送ってくるキャラクターもヨーダ、レイア姫、アクバー提督だったりします。
高橋 そこも詳しいんですか(笑)。
力 ほかのアトラクションに目をくれず一日に10数回乗ってましたから(笑)。
力のコスプレ姿を見たドン・キホーテの買い物客から「日本が征服される!」との声が飛んだ
高橋 作品自体でいえば、今回ディズニーが買収するまではエピソード7・8・9は作らない前提で、スピンオフが出るくらいだと思ってたじゃないですか。
力 それがディズニーの買収でエピソード7・8・9の制作が発表されましたね。
高橋 帝国が滅んだあとの物語。スターウォーズは本来、9部作構成でしたけど、ジョージ・ルーカスは残りは作らないと言ってましたよね。
力 1997年の「特別編」の頃になって「6部作で終わり」と言い出したんですよね。どんな物語になるか凄く楽しみです。
高橋 それで今度は監督が変わるじゃないですか。
力 J・J・エイブラムス。彼が監督を務めたスタートレックの映画が2本とも面白かったですし、かなりのスターウォーズマニアだと伺ってますので。あと脚本家がローレンス・カスダンと聞いてますから面白い内容になるんじゃないかあ、と。
高橋 公開は2015年の末ってことですが、旧作のメンバーがどこまで揃えられるのかも気になりますね。
力 マーク・ハミル(アナキン・スカイウォーカー)にハリソン・フォード(ハン・ソロ)、キャリー・フィッシャー(レイア姫)。みんないちおうは出演するらしいんですね。
高橋 エピソード7はどういう感じになってほしいですか?
力 物語の舞台が帝国崩壊から30年後ということで、旧3部作に出た俳優さんたちの年齢にちょうど合っていますよね。ルークがエピソード4のオビ=ワンやエピソード1のクワイ=ガン・ジンみたいなポジションなるのではないのかな、と。あとはスピンオフで展開されたストーリーをどこまで取り入れるのか。小説版だとチューバッカが死んでますが、エピソード7にチューバッカは出てくるという話なので、旧来のスピンオフはなかったことにしつつ、スピンオフから拾ってくる設定もあるんじゃないのかな、と。パルパティーンの復活とか。
高橋 そうやって妄想は広がってるわけですね(笑)。
力 あと『帝国の逆襲』までのプロデューサーのゲイリー・カーツが「本来パルパティーンはエピソード9で倒されるはずだった」と言っていたようなんですね。で、ルーカスはスピンオフ小説はほとんと読んでいないようなんですが、ただパルパティーンのクローン皇帝が出てきたコミック(ダーク・エンパイア)は気に入ったらしいので……。
高橋 パルパティーンの復活。たしかに大ボスが出ないとつまらないですよね。
力 スピンオフでレイアとハン・ソロの子供のジェイセン・ソロが暗黒面に堕ちるっていう話(レガシー・オブ・ザ・フォース)があったりするんですが、復活したパルパティーンがジェイセンを暗黒面に引き寄せる話になったりしたら面白いですね。小説ではジェイセンを暗黒面に引き寄せるのはルミヤというベイダーの弟子なんですが。
高橋 コスプレするだけあって、ダース・シディアスがホント好きなんですね(笑)。
力 はい(笑)。アナキン・スカイウォーカー、つまりダース・ベイダーはエピソード6で亡くなってますが、アナキンも霊として復活してシディアスを倒せばうまく選ばれし者の伝説に繋がるんじゃないかなあ、と。
高橋 それは映画として大団円ですね。
力 これは聞いた話なので正確かどうかはわからないですが、エピソード6でルークが最後にダース・ベイダーと闘うときにヨーダやオビ=ワンの霊が浮かび上がるというプランもあったそうなんです。
高橋 いままで霊体が実体化したことはないですよね?
力 ないですね。シスの亡霊は実体化していますが、あれは正確には霊体ではなく、どちらかと言うとゾンビに近い存在。シスは霊体にはなれないので。あと活かしてもらいたいのは、アニメ『クローン・ウォーズ』で復活したダース・モールですね。
高橋 復活したんでしったけ?
力 これはビジョナリーズというスピンオフの中でも公式には含まれないコミックにおいて、ダース・モールが下半身機械となって復活する話(このコミックではエピソード3と4のあいだの話)があったんですが、その非公式コミック設定をエピソード2と3のあいだの公式作品『クローン・ウォーズ』で復活させたんですよ。それで復活したダース・モールが自分の弟のサヴァージ・オプレスと組んでオビ=ワンに復讐したりですとか、調子に乗ってやっていろいろと暴れていたら、かつての師であるダース・シディアスがお怒りになって。2本のライトセーバーで半分オチョくるかのようにダースモールとサヴァージを倒しちゃいまして。
高橋 パルパティーンはもともと二刀流ですもんね。
力 ダースモールが「マスター、お慈悲を……」と命乞いをしたところ「お前にはまだ使い道がある」と許したので、そのままエピソード7に活かせば面白いと思うんですよね。
高橋 いやあ、ホントにスターウォーズが大好きなんですね(笑)。そもそも力選手のスターウォーズとの出会いは何がきっかけだったんですか?
力 それは父(百田光雄)の影響ですね。父は昔から映画好きで。その中でもSFモノが大好きでスターウォーズに限らずあらゆる作品を家で見ていまして。
高橋 では、映画全般をご覧になってる中でスターウォーズに惹かれていったわけですね。
力 ボクが好きなSFというと「スペースオペラ」の類になってしまうので、「SF好き」と言ってしまうと、ハードSFが好きな方々に怒られてしまいそうなんですが。
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
入会して購読
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。