横浜でワークショップ！

舞台『ドーナツ博士とGo!Go!ピクニック』には
２人の初舞台俳優が出演する！

１人は大きい！
とんでもない大きさだ！
「曙」選手に初めて会った際
真っ先にその大きさを尋ねてみたところ
身長が2m9cmで
体重が190kgと言われた！
その大きさがなんとか他人にも伝わるよう
近いサイズの物を探してみたところ
それはどうやら”電話ボックス”だった！
横幅も高さもよく似ている！
もしもあなたが今日どこかで
”電話ボックス”を見かけたら
直径4m55cmの丸の中に
”電話ボックス”と向かい合って立っている事を
想像して欲しい！
そしてあなたが”電話ボックス”を倒さなければ
”電話ボックス”があなたの上に乗って来る
というルールを確認して欲しい！
実感が沸いた瞬間に
「なんでこんな事になったんだ」
と人生を振り返る事間違いない！
時々は人生を振り返るのも大切な事だ！

もう一人の初舞台役者は小柄でたいそうかわいらしい！
「木下美咲（きのした・みさき）」ちゃんは
オーディションで選んだ女優だ！

「曙」選手に関しては
どんな事をどこまでできるのか
格闘技ファンの私はよく知っている！
何をしてもらったらどういう風に見えるか
演出家の私には既によくわかっている！
初舞台とは言えども
常に生で見せる事をビジネスとしている
有能なパフォーマーだ！
今からどう接しようかわくわくしている！
ところが！
「木下美咲」ちゃんに関しては
オーディションでの輝きは記憶にあっても
舞台女優としてあまりにも未知数だった！
強く言ったら泣いたりしないか？
軽く言っただけなのに
一生懸命がんばったりはしないか？
「できません！」
と言って稽古場を飛び出したりはしないか？
思い詰めて円形脱毛症になったりはしないか？
なんだか勝手な不安で
私の頭の中はいっぱいになってしまい
あやうく円形脱毛症になりかけた！

稽古は7月から開始されるのだが
それまでに一度彼女に会って
なんらかの対話を行い
お互いリラックスしておかなければいけなかった！
稽古が始まってからコミュニケーションを開始したら
それだけ無駄な時間を過ごしてしまう！
できるだけ早く彼女に会い
「舞台の上というのは
　決してつらい事が行われる刑場ではなく
　今日終わってすぐに
　明日もまた立ちたくなるような
　最高に楽しい場所なんですよ！」
という事を伝えたかった！
さて？
どうしたらそれを効率よく伝える事ができるのだろうか？

そう悩む中で
私はある最高に楽しいアイディアを思いついた！
そして空想上の動物を先祖に持つプロデューサー
「神夏磯（かみがそ）」に連絡した！

「ガソ（神夏磯の別名）よ！
　５日間のうちのたった１日でもいい！
　私が横浜で開催するワークショップ
　Royal Plant（ロイヤル・プラント）に
　木下美咲ちゃんを参加させてみませんかと
　彼女の事務所に相談しておくれ！」

すぐに「神夏磯」から返って来た返事に
私はひゃあと驚いた！

「５日間全部参加したいそうですわー！」

ひゃあ！

さーて！
かくして私は５泊分の荷物をひきずり
「横浜」へと向かった！



これまで全国各地で開催してきた
ワークショップ「Royal Plant」！
その授業開始時に私は一言
必ず言う事がある！

「ここは養成所ではありません！
　だから何かを手に入れる場所ではありません！
　子供の頃にはできていた事を取り戻す
　そんな実験に参加してもらう場所なのです！
　みんながそもそもできていたはずの事を
　もう一度できるようになる場所なのです！」

演技の技術などいくらあったところで
俳優は輝く事はできない！
むきーっとなるほど素敵な俳優とは
舞台の上で他人になっている事を
心から楽しんでいる俳優だ！
私はそう考えている！
私が出会いたい俳優
そして私の作る舞台に立って欲しい俳優は
そういう人達だ！
それどころか私が出会いたい人
私がずっと大切にしたい人もまた同様に
生きている事を苦難や退屈と思わず
いっぱいに楽しんでいる人達だ！
つまり「Royal Plant」の理想は
そういう人種をどっさり作り出す事にあるのだ！

「私は・・・えーっと・・・”ひめ”です！」

もしもこれまで開催して来た「Royal Plant」で
全員が本名を名乗っていたらば
ここは日本！
山ほどの佐藤と
海ほどの伊藤と
雲ほどの斎藤に囲まれ
誰が誰やら記憶する事ができなかっただろう！
なので私は
本人が呼ばれたいニックネームしか
名乗ってもらわないようにしている！
現れた「木下美咲」ちゃんは
小さくかわいらしい声で「ひめ」を名乗った！
私が「大王」で
彼女が「ひめ」！
これはなかなかいい関係ではないか！

「そんじゃ僕は”たいが”で！」

驚いた！
受講メンバーの一人として
なんとあの『スリー・ベルズ』に出演してくれた
「たいが」こと「安保泰我（あんぼ・たいが）」君が
参加してくれていた！
あの泣き虫のかわいらしかった小学６年生は
今では声変わりも成長期も迎えた中学生！
おまけにひっきりなしに喋るおしゃべりになっており
次々とギャグを飛ばしていた！
コントユニット「プルコギ」は今も健在だそうな！

おかしいぞ！
ここでサイトにトラブルがありました！
これより先の文章が載せられません！
おまけに大量の『ひろぐ』が配信されてしまったようです！
ただいま担当者に悩んでもらっております！