何ごとにも上手い下手というものがある。例えばトイレットペーパーの使い方にも上手い下手がある。しかし、そういうものの上手い下手はあまりクローズアップされない。比べる機会が少ないからだ。
そのため、トイレットペーパーの使い方の下手な人は、一生下手なままで終わる場合が多い。そうして、上手い人との間に圧倒的な差がつく。

ちなみに、トイレットペーパーの使い方の上手い人は、ミシン目でいうと2切れ分を使って、汚れを大きく拭き取る。下手な人は、ミシン目何個分も使ってちょっとしか拭き取れない。だから、ペーパー代に大きな差がつき、トイレの排水管が詰まる可能性も大きくなる。クラシアンを呼ばなければならない危険性が高まるわけだ。

恋愛にも、これが当てはまる。恋愛も、上手いと下手とがあるのである。
恋愛の上手い人は恋愛を上手に楽しめるし、下手な人は全然楽しめない。逆の言い方をすれば、恋愛の上手い人は恋愛の楽しみ方を知っている。恋愛の下手な人は恋愛の楽しみ方を知らない。
だから、恋愛の楽しみ方さえ知っておけば、それだけで恋愛は上手くなるのだ。そして恋愛が上手くなれば、恋愛をもっと楽しめるようになるという好循環が起こるのである。

というわけで、今回は恋愛をどう楽しめばいいのかについて書いてみたい。


まず知らなければならないのは、恋愛は「ゲーム」であるということだ。あるいは「遊び」と言い換えてもいい。
だから、命を賭けたりするのは愚の骨頂だし、その逆に、苦手と思って敬遠したり、臆したりするのも愚かである。あくまでもゲームなのだから、気楽に考えればいいのである。気楽に楽しむものなのだ。

ただしもちろん、ゲームだからといって手を抜いていいというわけではない。ゲームというのは、遊びだからこそ真剣にやらなければならないのだ。一生懸命でなければちっとも面白くない。だから、気楽な気持ちで臨みつつも、真剣に、一生懸命やる――というバランスが良いのである。

さて、そういう心構えを持つことができたら、次に取り組みたいのがその「心得」を知る――ということだ。
恋愛に必要な心得。それは、恋愛とは