【阿部幸太郎のレース回顧】今年も大荒れだった中京記念！遂に８年連続で２３万越えの快進撃！　　ここ７年連続して３連単が２３万円以上。４年前には２５５万余円也。この７年の間に１番人気が馬券の対象になったのは５年前のヤマニンキングリー（２着）１頭だけ。もっともこのときは芝２０００ｍ。現在の芝１６００ｍに定着したのが２年前から。　ここ２年はフラガラッハが後方から直線一気で連覇。このフラガラッハは２年前に優勝したときが５７Ｋ。ところが昨年も同じ５７Ｋで参戦。これは不可解なハンデでしたが、そのフラガラッハは今年５７.５Ｋで登場。３連覇を目指している馬が、初めて優勝した中京記念から、わずか０.５Ｋしか増量されないということは、その馬の持つ危うさをハンデキャッパーは考慮したからに他ならないものと思われました。　実際、フラガラッハは１度目の中京記念を勝った後、秋の東京、マイルの富士Ｓから復帰して１４→１７→

第14回 アイビスサマーダッシュ（Ｇ３）８月３日（日）　新潟競馬場　芝1000ｍ　　中央競馬では唯一の直線コース・新潟芝1000ｍで行われるアイビスサマーダッシュ。コースが新設された01年にレースも創設され、今年で14回目を迎える。この路線の大目標となるスプリンターズＳが秋前半に行われることもあって、ここを足がかりにスプリンターズＳまで駒を進める馬も多く、04年には優勝馬のカルストンライトオがスプリンターズＳを制覇。昨年のハクサンムーンなど３頭が２着に好走した。また、06年からはサマースプリントシリーズの第２戦（一昨年から第３戦）として行われている。これまでのべ８頭のシリーズチャンピオンのうち、６頭までをこのレース優勝馬が占めており、シリーズの行方を大きく左右する重要な一戦だ。そんなアイビスサマーダッシュの過去の傾向を見てみよう。Check１配当妙味は中位人気に　過去10年、１番人気は【3

先週のＷＩＮ５・96万円を見事的中！　さて今週は？秘書（や）先週のＷＩＮ５は３-３-２-２-３番人気で決着して、95万710円の払い戻し。小渕さんは見事に的中でした。おめでとうございます。振り返っていただけますか？小渕：ありがとうございます。先週は人気が割れているレースばかりだったこともあって、わりと人気サイドでの決着が続いたにも関わらず、いい配当になりましたね。個人的には、福島10Ｒのラピダメンテと福島11Ｒのマヤノリュウジンの２頭がかなり自信があったので、その２レースの買い目を多少絞れて、他のレースに資金を回せたのが良かったのだと思います。混戦模様のレースばかりの週は、気になる馬でも全てを買うのは資金的になかなか難しいですからね。買い目を絞ったレースでしっかり的中できるかが大きなポイント。そういう意味では先週は本当にうまくいきましたよ。 秘書（や）：中京の10Ｒと11Ｒは一旦先頭に立っ

【阿部幸太郎のレース回顧】本当に勝てない函館記念、謎の１番人気にナニが起きているのか？！　　エリモハリアーＣが設けられた７月２０日の函館。この日のメインは記念すべき５０回目を迎えた「函館記念」。昨年、トウケイヘイローが逃げ切り勝ちのときとは異なって、馬場は函館独特の時計を要するコンディション。加えてハンデ戦とあって、難解度を一段と引き上げていました。　この函館記念。過去１０年でエリモハリアーが奇跡の３連覇（４１・４２・４３回）という偉業を成し遂げたレースでもあるのですが、唯一、１番人気で制したのが、このエリモハリアー（４２回）だけ。　ここ５年では４年前のジャミールが、マイネルスターリーの２着が最高で、他はことごとく馬券の対象から消えているのです。　そんな経過のなかで今年１番人気に推されたのがグランデッツア。都大路Ｓで日本レコードの独走。強烈な復活劇を見せました。　ところが、安田記念はひどい

第62回 中京記念（Ｇ３）７月27日（日）　中京競馬場　芝1600ｍ　サマーマイルシリーズの第１戦となる中京記念。11年までは３月に芝2000ｍで行われていたが、中京競馬場の改修で芝1600ｍのコースが新設された12年に、この距離へ短縮。同時に７月へと移動し、同年より設定された「サマーマイルシリーズ」に組み込まれた。12年は表彰基準の12点をクリアする馬が不在だったが、昨年は本競走の優勝馬・フラガラッハがシリーズの王座を獲得。マイルシリーズは全３戦と少ないため、今年もまずこのレースがその行方を大きく左右することになる。そんな中京記念がマイル戦になった過去２回の結果に加え、新・中京芝1600ｍの傾向を見てみたい。Check１ここ２年はともに大波乱　この条件になった過去２回、１番人気は７、10着。そして２番人気も11、４着と好走なし。１～４番人気は計【0.0.1.7】で連対なしという、人気馬ほ

【阿部幸太郎のレース回顧】来るなら来い！田辺騎手の気迫に恐れをなした逃げ馬たち！？ 　記念すべき５０回目を迎えた夏の福島ならではの「七夕賞」。ハンデ戦で混戦模様の中で１番人気に推されたのがマイネルラクリマ。昨年の七夕賞の勝ち馬でもあり、福島民報杯優勝。昨秋の福島記念２着と、まさに福島巧者ぶりを発揮中。前走のエプソムＣで頭差２着と好走。夏に向けて体調を上げていたところでした。　夏に向かって上げ潮といえば、メイショウナルトもその内の１頭。昨夏の小倉記念をレコード勝ち。ラブリーデイ以下を圧倒した夏の使者でもありました。そのラブリーデイが今回の七夕賞で２番人気。　戦前、逃げて持ち味を出してきたグランデスバル、これまた逃げて２連勝を飾ったマデイラ。これにダイワファルコン、ミキノバンジョー。そしてマイネルラクリマも５８Ｋを背負って、正攻法に出てくるに違いない。ラブリーデイ、ニューダイナスティも早めに仕

第50回 函館記念（Ｇ３）７月20日（日）　函館競馬場　芝2000ｍ　七夕賞に続くサマー2000シリーズの第２戦・函館記念。以前は夏後半の名物レースだったが、97年に札幌、函館の開催順が入り替わり６月末～７月上旬に移動。その後２度の時期変更があり、一昨年からは７月中旬に行われている。06年に創設されたサマー2000シリーズでは、11年まで６年連続でこのレース不出走馬がチャンピオンになっていたものの、一昨年のトランスワープ、昨年のトウケイヘイローと、ここ２年は連続して函館記念優勝馬が王座に就いている。今年のシリーズ制覇へ前進するのはどの馬か。過去の傾向を見てみよう。Check１近年は波乱含みに　１番人気は１勝止まりながら連対率40.0％、２番人気も複勝率60.0％を記録するなど、一見ハンデ戦としては上位人気はまずまずの成績を残している。ただ、09年以降の過去５年にかぎると、うち４回で７番人気

秘書（や）：先週のＷＩＮ５は、２-１-３-４-５番人気で決着して127万620円の払戻金。小渕さんは函館11Ｒのアロマティコが外れて惜しくもwin４でしたね。振り返っていただけますか？小渕：週は中京10Ｒにアスカノロマン、福島10Ｒにシゲルカガという３歳の素質上位馬がおり、前半２レースは非常に堅い決着が濃厚でしたから、実質は後半３レースの勝負。それを考えると配当127万円は美味しい馬券だったように思います。やはりクラス再編成が行われて間もない今は、条件クラスの戦いでは降級馬と３歳馬が圧倒的に強いですから、オープンクラスだけ注意して手広く買えば大概は的中できそうな感じですよね。ワタシは函館を２頭に絞ってしまったため今回失敗しましたが、中京11Ｒと福島11Ｒではしっかりトーホウアマポーラとウインマーレライを狙っていただけに、本当に悔しいですよ。秘書（や）：先週のポイントはどんなところだったと思

【阿部幸太郎のレース回顧】祭りだ！祭りだ！メイショウスザンナにトーホウアマポーラでガッツポーズ！！　これは"来る"、絶対"来る"と、私の長年積み重ねられた競馬の頭脳にビーンと来ました勝負の遺伝子がやって来たときは確実に飛び込んで来てくれます。　その予感があったのが、先週のＣＢＣ賞と、テレビユー福島賞。ともに手ぐすね引いていた馬が参戦して来ました。　それがＣＢＣ賞のトーホウアマポーラと、テレビユー福島賞のメイショウスザンナでした。　トーホウアマポーラは、「競馬道プレミアム予想」、「アベコーの競馬大予想」、そして「スマート競馬カレッジ」「週刊大衆」のコラムでも、◎に取り上げて強気のリーチをかけておいたのですが、我ながら実にうまくいきました！　ＣＢＣ賞は主導権を取ったベルカントが１番人気。古馬初挑戦。フィリーズレビューを勝ちましたが、相手に恵まれたうえに、経済コースをピッタリ走れた利が大きく、狙

第50回 七夕賞（Ｇ３）７月13日（日）　福島競馬場　芝2000ｍ　夏の福島競馬の名物重賞・七夕賞。以前は開催を締めくくるレースとして行われていたが、昨年は開催日程の変更で２週目へ移動。しかしレース名の通り七夕前後に行われることに変わりはなく、今年は７月13日に行われる。夏場のＧ３・ハンデ重賞のため、ベテラン馬やローカル巧者の多く集う傾向にあったレースだが、06年に創設されたサマー2000シリーズの開幕戦に指定され、これまで、このレースの出走馬から４頭がシリーズを制覇。特に08年のミヤビランベリと11年のイタリアンレッドはこのレース１着でスタートしてシリーズを制しており、その行方を占う重要な一戦になっている。そんな七夕賞の、過去の傾向を見てみよう。Check１１番人気はまずまず、中～下位人気も要警戒　04年まで１番人気が26連敗を喫したことで有名なレースだったが、過去10年では【3.2.1