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木原 浩一さん のコメント

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木原 浩一
いつもありがとうございます

本当についてましたね。頑張ります!
No.2
104ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
雀王決定戦初日自戦記1 、 自戦記2 タイトル戦の決勝には過去7度進出している(多分) その内6度の敗戦で学んだこと、特に反省したことといえば―― ・勝機を逸すれば足元をすくわれる 当たり前といえば当たり前なのですが 「何が何でも勝つ!」 といった対戦相手の選択傾向を、あまり考慮に入れてなかったような気がする。 ま、いいか―― と勝負を先延ばしにし、何度苦汁を舐めてきただろうか。 いい加減学習しなければならない。 ポイントの積み重ねで勝つリーグ戦とは違う のだと。 ・挽回しようと急いては事を仕損じる 負債を戻そうと勝機の薄い勝負を繰り返し自滅してしまう。負けた決定戦はほとんどこのパターンだった。 20半荘戦って勝利する ビジョンが明確にできていなかったこと。 例えば上の局面。トップしか価値がない評価システムだと、かなり押し寄りになるのは間違いない。しかし「南場もある」と思えば、退くという選択肢も生まれてくる。 逆に言えば南場、特に南3局あたりになると ビハインドなら押しの一手 。残り局数が少なくなることによって、 優勝するための 選択肢がだんだんと狭まってくるのです。 決定戦を半荘に例えると、前半10回、つまり 2日目までは東場みたいなもの 。 選択できる幅はまだ広い 。この期間をどう戦うか?というシナリオは十分に練ってきた。 過去の反省から、たとえ前半どれだけ負けが込んだとしても 一気に取り戻そうとするのではなく、差を広げられないようにしぶとく喰らいつくこと。 最終半荘まで大体100PT差以内、直接対決なら十分勝機はある。無理せず焦らず 争覇圏内に留まることを目標にする こと。ビハインドを背負った時のシナリオはこうだった。 今回のようにリードした時のシナリオは、 途中のポイント差を考慮せず、素材が良ければ全てトップを獲りに行く というシンプルなもの。 比較的自由に打てるうちに、選択肢が多いうちに 相手をとことん殴り倒してやろうかな―― と。 画像は6回戦の親番でドラは 3m 。 これくらいの好素材なら思う存分振りかぶっていいでしょう。 北 連打とします。 思惑が外れ、最終的にはツモ 9p でテンパイ。3巡目に切った 北 が泣いているぜ! 麻雀家庭教師の受講者には「有力な手替わりが片手以内なら曲げなさい」と教えている。 この場合有力な手変わりは 3m と 6p 。微妙な手変わりが 8p と 6s と 2s 。 教え通りならば即リーチ、でも先生は教え通りに打つつもりが全く無いので―― 2巡手変わりを待ってツモ切りリーチ 。または4-7sが打たれたら 見逃してツモ切りリーチ 。他家の 動きが入った瞬間ツモ切りリーチ してやろうと思ってました。 と思ったら即 4s ツモ。・・・これは考えていなかった。 ムカついたので 反射的に 9p 切りフリテンリーチを敢行しました。 この苛立ちを収めるためには、一発で 6p あたりをツモって 何それ?バカなの? という対局者の冷ややかな視線が必要だったのです。結果は流局でした。 画像は9回戦オーラス。トップ目はトータルダンラス目の鈴木たろう。 2着目がトータル2位の鍛冶田。素材が悪ければトップを諦めてもいい状況だが―― この巡目にしてこの素材です。 木原、やってやりますよ! トップまでマンガンツモ。2着まで1000-2000。 ラス目までは5000点強差。そして微妙に構想からズレたツモ 3m 。 リーグ戦なら打 4m で2着狙いも辞さず。決定戦なら打 5s とし 2m 引きは567の三色に標準を合わせ、 6m 引きは456の三色に標準を合わせる。 5m 引きは456、567の両天秤に そして 8m を引けば、打 1m のリャンシャンテン戻しでもしてやろうか? ツモ 7p でテンパイ。打 1m のテンパイ外し?  は少しやりすぎか・・・とりあえずテンパイにとって ツモ 7s は打 8m のフリテンリーチ。 4s ツモは打 1m にしてやろうか?―― 2巡前に出た 7s は見逃し、鍛冶田のリーチに渋々このまま追いかけます。現物を抜かず、 わざわざ ツモ切りリーチにしたのは、紛れが起こることを期待してのこと。 ツモ切りリーチが功を奏したかどうかはわかりませんが たろうから一発で 4s を出アガリ、この半荘トップで終了となりました。 天鳳を打ちながら、マーチャオでフリーを打ちながら、実際にこのような選択はしないまでも 「決定戦ではこう打ってやろう」 というイメトレはずっとしてきました。 一見無茶苦茶に見えますが リードしているからこそトライできる選択でもあります。 6回戦も9回戦も、鍛冶田や阿賀のポイント状況ならば、きっと失敗するリスクが大きすぎてできないでしょうね「失敗してもまだトータルトップ」だからこそです。 2日目までのポイント ポイントに余裕があるうちに二の矢、三の矢を放つこと 決定戦のような頭取りの対局では、それも有効な戦略だと思います。 決定戦3日目は11月7日に行われます。決定戦も終盤になれば終盤になるほど リードをしていたら極々普通の選択になってしまうと思いますが 勝つために最高のパフォーマンスができるよう 最善を尽くします。乞うご期待ください!
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このブログマガジンは、オンラインネット麻雀「天鳳」の最高峰である「天鳳位」を、現役のAリーガープロ雀士である私こと木原浩一が、本気で目指し日々奮闘する様を描いた自戦記、「天鳳」の実戦譜を使った戦術論、麻雀に関するコラム&エッセイ等を、思いつくままに徒然と更新していくものです。