• このエントリーをはてなブックマークに追加
礼讃・第2回「女王蟻」②
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

礼讃・第2回「女王蟻」②

2014-06-12 13:00

     私はいつも相手の顔色を見ながら言葉を選んで話してしまう。妹のように強く言い切ることも、真由ちゃんのように可愛らしく振る舞うこともできなかった。そうすることができたらどんなに良いだろうと思いながらも、良い子に見られたいという小賢しさと自分の言動で他者を困らせたくないと思うあまりに、臆病で心配性な側面を持っていた。

    うじうじとつまらないことをいつまでも考え、ためらい、思いきったことができない。それが無愛想にさえ見えてしまう。私が口を開かなくても、能弁な母が我先に私の代わりに話してくれることも、私の陰性な性格に拍車をかけていたのかもしれない。

    しかし、自分では愚鈍ではない自負があった。理解してくれる人は必ずいる。万人に認めてもらわなくても構わないという開き直った思いも持っていた。

     
    この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
    ニコニコポイントで購入

    続きを読みたい方は、ニコニコポイントで記事を購入できます。

    入会して購読

    この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。