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記事 4件
  • 「未成年はオトナの裏をかいて上手くエロに手を染めろ」というメタメッセージ

    2012-10-15 10:27  
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    これなー。ホントおかしいと思うんだけど、「空気読んで上手くやれよ」って大人社会からの隠れたサインなんかな。RT @ai_ytk: 18歳未満はセックスする画像や映像を見ちゃいけないのに、18歳までに生身の異性とセックスしてないとおかしいという風潮
    ― 有村悠%ふたけっと:F04aさん (@y_arim) 10月 14, 2012

    @y_arim 杓子定規の奴は社会で苦労するから今のうちに慣れとけという
    ― 紅井郵D(ディズニー)さん (@aka1you) 10月 14, 2012
     青少年向けの、いわゆる「18禁」レーティングと、彼らの性生活の乖離についてはずっと不思議に思っていた。最近は未成年のセックス経験率が下がっていると以前どこかで読んだ覚えがあるが、それにしても少なからぬ人々が中高時代にセックスを経験しているのである。では、「18禁」は何のために存在するのか?   うすうす

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  • She said, I said. #8

    2012-10-12 21:00  
    110pt
    前回、突発的に『魔法少女まどか☆マギカ』の話を挟んで(元々はドワンゴの中の人に頼まれて書いたものなのですが)このブロマガも多少注目を集めたと思うので、アップしたあとこれまでの全章を1時間限定で無料公開にしてみます。ちなみに次の章で最終回。 自動販売機に暴行を働かなかった代償なのだろうか。春香は僕の部屋にいる。
     僕と由紀の前を早足で歩く彼女、有原家と草薙家への分岐点となる十字路をまっすぐウチへ向かって突き進んでいったので、事後承諾的に家へ上げてしまったのだ。それも、マンションのオートロックの自動ドアを前に無言でたたずんでいるところへ鍵を開けて通してやり、エレベータのボタンを押してやり、さらに自宅のドアまで率先して開けてやったのだから情けない。そうでもしなければ、それこそ蹴破られていた気がする。
     共働きの両親はまだ帰っていないので、明らかにビビッている由紀を自室へ非難させ、向かいの僕の部屋へ春香を入れてキッチンから麦茶とコップを取ってくると、世にも恐ろしい光景が待っていた。ベッドの上で枕を抱え、無表情でどついている。ぼす、ぼす、ぼす、と時報のような一定間隔で。さほど強くないのが逆に怖い。僕はとりあえず机にコップを置き、麦茶を注いだ。
     ぼす、ぼす、ぼす、ぼす、ぼす、
    「あ、あのな春香、ムロさんはだな」
    「わかってる」
     手を止め、かすれ声で呟く。いいやわかっているはずがない。
    「兄貴は電波女のゲロチューが好きな天井知らずの変態で、アンタはあたしに隠れてアイツの黒パンツで抜いてるエロ薙エロ助」
    「ほら全然わかってねえッ」
     たまらずわめいたのがかえって刺激したらしく、
    「アンタたちのことなんて全部お見通しよ! 兄貴はゲロ女かばってゲロ舐めた! アンタもベタベタされてるんでしょ、アイツ言ってた! 電波研の部室かどっかに愛の巣があってそこでアレやコレややらかしてるんだわ、昼休みとか、探しても見つからないときはどうせそうなのよ! 電波スカートめくって電波パンツためつすがめつ眺めまわして、それで、ッ……」
     もはや日本語の体をなしていない。血管が切れそうなくらい紅潮した顔。
    「電波スカート電波パンツって何だよ! クスリでラリってる人の話を真に受けるなバカ! 落ちッぐッ、着いて俺の話を聞け!」
     顔面を枕で砲撃されながらも説得を続ける。あさま山荘を包囲する機動隊の気分だ。
     

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  • 劇場版まどか☆マギカ前編について一言言っとくか

    2012-10-10 01:40  
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    「『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』を見て泣いた子供がいた」というツイートにまつわる話 - Togetter
     今朝未明に作った上記まとめが、予想通り大繁盛でぼくのtwitterのmentionがすごいことになっている。こんな話より昨日ブログにアップしたTMリリックは中二なのか? ~TM NETWORKにおける小室みつ子と小室哲哉の詞世界のほうをよっぽど読んでもらいたいのだけど、世の中侭ならんものである。だったらあんなまとめ作るなって? はい、おっしゃるとおりデス。
     まあ、一応まとめ主として、何か言っておこうか。というか、まとめを作った約12時間後、今日の17時50分からの上映回を川崎チネチッタで観てきたので、その報告と感想も兼ねて。
     平日の夕方ということもあってか、第8スクリーン内は閑散としていて、観客数はせいぜい15%といったところだった。年齢層はおおよそ大学生が中心。中高生っぽい

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  • She said, I said. #7

    2012-10-04 00:05  
    110pt

     春香の兄・祐介も登場していよいよ佳境、なんですが、どうも筋書きがよくわからないことになってます。ストーリーそのものを書きながら/描きながら考える、という、昔からの悪い癖です。さすがに最近はプロットらしきものも組むようになりましたが……。しかしなんだ、「手の早い女の子」ってライトノベルじゃよく見かけますけど、こんなのが身近にいたら命がいくつあっても足りませんね。 有原祐介という人物の大きさは、身長一八五センチという物理的なものにとどまらず、彼に一定以上の期間接してきた人物は皆少なからず――春香、僕、黒木、それにロリコンの伊瀬でさえ読書好きになり、彼と同じ高校に進学したという精神面の影響力からも推し量ることができよう。そして伝説の数々。いわく、幼稚園では保母さんの膝に座って新聞を読んでいた。いわく、小学校入学時には常用漢字をすべて読み書きできるようになっていた。いわく、中学校を卒業するころには自前の蔵書数が一〇〇〇冊を超えていた。いわく、小規模ながら俊英ぞろいで知られた風野高校第三文藝研究会から、その恐るべき文才で部員を一掃してしまった。いわく、センター試験の数学・地学の合計点は二〇〇点で、二次試験の数学はまったくの白紙だったにもかかわらず東大文三に現役合格。云々、云々。
     春香がそのバカっぷりにもかかわらず現在下にも置かれぬ扱いを受けているのは、高村の指摘するような一面の人間的魅力もさることながら、ひとえにこの偉大な兄のおかげなのではないか、と思う。
     ――しかし、それだけの才能に恵まれた彼が、幾度となく新人賞に蹴られて小説家になれず、大学もやめて半ばひきこもりニートと化し、果ては妹の下着で抜いているというから、現実はどこまでも厳しい。かつては現代に生きる文学青年と思わしめた秀麗な眉目は愁いを帯びはじめていつしかどんよりと曇り、有原家にお邪魔したときの、こんにちは哲哉君、という挨拶は弱々しく湿り、春香の部屋でテレビを見たりマンガを読んだりしていると、時折隣の彼の部屋からうめき声やらドスンという物音やらが聞こえてくる。そのたびに春香は梅雨空のような顔をする。バカ兄貴が、と呟いたりする。
     そして今、彼女はヒマラヤの雪男を見る目で、バカ兄貴とヘンなOBの二人連れを追跡中。何故か僕と由紀も巻きこまれた。
     

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