りゃんさん のコメント
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明治時代は明治時代だけに意義があるのではない。
明治の在り様は、その後の時代にも影響を与えていく。その視点を示しているのが夏目漱石だ。
著書『三四郎』( 1908 年作)
主人公、小川三四郎が熊本の高等学校(第五高等学校)を卒業し、大学(東京帝国大学)に入学するために上京する時、車中での出来事を書いています。
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「髭の男は「いくら日露戦争に勝って、一等国になっでも駄目ですね。・・・・・」
(三四郎は)「しかしこれからは日本も段々と発展するでしょう」と弁解した。するとかの男はすましたもので、「亡びるね」といった。。。
熊本でこんなことを口に出せばすぐ擲ぐられる。わるくすると国賊扱いにされる」
夏目漱石は『それから』(1909年著)で、日露戦争後の日本を実に見事に描写しています。
すなわち、日韓併合したおかげで、日本は朝鮮の近代化に莫大なカネをつぎこむことになり、最終的にも朝鮮経営は赤字でした。おかげで
日本の財政は逼迫し、東北などの農民は困窮し、226事件の遠因にもなっています。
また、拡大した日本の外側に満州国をつくるにいたり、それが日中戦争や日米戦争の引き金になります。そして日米戦争に
負けた結果、今日まで米国に支配されることになりますが、韓国・北朝鮮にも今日まで粘着され、人をさらわれたり、カネを
むしられたりしています。そのうえ、北朝鮮に顕著ですが、李氏朝鮮の奴隷制から朝鮮人民を解放し近代化した努力はほぼ無に帰りました。
・・・と考えてくればわかるように、明治150年、日本を悩ませる問題は、その根源をたどってみれば、ほぼほぼ朝鮮問題の処理をあやまったことに
根本的原因があるのです。かまわないで、ただ放っておけば良かった。それができなかったことが大きな災厄をもたらした。
こんなふうにいえば、おまえは朝鮮(とくに北朝鮮)と戦争したいのかと誤解する友人がいます。そうではない。朝鮮にかまわないで、ただ放っておく。
そうできるためにあらゆる努力するということです。戦争は究極の接触です。そんなバカなことをすべきではない。
これから150年後、いかに医学が発達しようがわたしが生きているはずもありませんが、150年後のひとびとが、
「150年前の若い世代が、朝鮮半島にかまわないでただ放っておけるようにしてくれたおかげで、その後の日本は助かった」と言ってくれるよう、
今後も非力ながら努力していこうとおもいます。
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