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changeさん のコメント

日本文明解釈論と位置付けられるものであろうか。

様々な分析方法があると思うが、明治維新以降の日本のイデオロギが、近代的であり復古的であるとすれば、二面性を取り上げざるを得ない。実用主義と倫理理想主義の二面性であり、実用面では西洋の近代文明を積極的に取り入れ、倫理理想面では物質主義を離れた道徳観が支配した和魂洋才という基本構造が、現在の社会でも通用しているとみるべきでしょう。皇室と直結する神社に出かける初詣といえば、日本人の多くが出かけるが、日本人独自のものであり、方式に違いはあっても、精神的な支柱であることを否定できない。

指導層「官僚」を「さむらい化」すなわち「復古調」ととらえているものと理解しています。しかし、近代化に対する寄与も重要である。両面でとらえるべきでしょう。
No.2
67ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
新しい指導者層の「サムライ化」 アイゼンシュタットは一九二三年ワルシャワ生まれ。ヘブライ大学教授。ハーバード大学、スタンフォード大学等で客員教授。『日本比較文明論的考察(二〇〇四年岩波書店)』からの引用 ・明治国家の最大の特徴は、驚くべき速度で、高度な政治的・行政的中央集権が達成されたことである。行政の中央集権化は、幾つかの段階を経ながら、次の三つの特徴を備えていった。(1)統合の中心的権威としての天皇の名における支配、(2)統合的な中央官僚制による直接支配、(3)国民皆兵制、士族の廃止、統一的権利の制定における国民の平等。日本は何百もの大名の支配から統一国家へと姿を変えていく。江戸時代の半自律的な地方権力や法的伝統は、全国共通の法制度によって取って代わられ、中央権力が全国津々浦々に浸透していった。 ・明治日本の新しい政治制度の設立は、欧州の国民国家における国家建設の過程と
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。