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しょうちゃんさん のコメント

愚者は体験から学び、賢者は歴史から学ぶという。日本という国家が歴史から学べないのは、先の戦争をめぐって、いまだに近隣諸国と争いを引きずっていることからもわかる。しかし、この国は体験からさえ学べないことが、今回の原発事故によって明らかにされた。対照的に、歴史から学んだドイツという国がある。ドイツは福島原発の事故を体験したわけではない。福島原発事故を遠い異国の出来事として見たのではなく、それを一つの歴史としてとらえ、そこから学び、原発から再生エネルギーに大転換したのである。彼我の差は大きい。というより、根本的な質の差がある。
今回の原発事故は、どこか遠い他国の話ではない。まさにこの日本で、現在進行中の出来事なのである。オリンピックのプレゼンテーションで、世界に向かって「福島は東京から250Km離れていますから・・・」と平気で言えるほど鈍感な人々が代表であることは、もはや驚くにはあたらない。一事が万事なのである。
愚か者は体験から学ぶ、つまり痛い目に合わないとわからないということであるが、体験からさえ学ぶことができない日本を、なんと表現したらよいのか。朝三暮四に出てくる猿と同じか。
No.2
129ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
  私は、歴代首相の中で、小泉首相は、もっとも酷い首相と位置付けている。対米隷属にひたはしり、日本を格差社会にし、反対派を切り捨てる政治風土を作った。  その小泉首相が脱原発に向け発言を開始した。 「経済界では大方が原発ゼロは無責任だと言うが、核のゴミの処分場のあてもないのに原発を進める方がよほど無責任だ。 原発の必要論者は『将来はゼロにする方がいいが、今はダメだ』と言う。しかし、早く方針を出した方が企業も国民も原発ゼロに向かって準備もできる、努力もできる、研究もできる。    今こそ原発をゼロにするという方針を政府・自民党が出せば一気に雰囲気は盛り上がる。そうすると、官民共同で世界に例のない、原発に依存しない、自然を資源にした循環型社会をつくる夢に向かって、この国は結束できる。 (朝日新聞デジタル「小泉元首相『原発進める方が無責任』名古屋で講演」 /10/01 )  これに
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。