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oldjapさん のコメント

選挙で選ばれた人間が当選後悪事を働いたと言う場合、もしその人間が彼の一般的な傾向としてそういう性格であったと仮定すれば、確かに選挙民の責任である。しかし、一般的にその様な傾向が存在するか否かをその選挙の直前に知ることが一般の選挙民に可能であるかどうかと考えると、一般論としては否と言わざるを得ない。多くの選挙民は、猪瀬氏について選挙運動が始まるまで、ほとんど知らなかったし、投票までに普通の努力でどこまで彼について知り得たかを考えれば、その可能性は非常に少ない。だとすると、選挙民の責任は限定されざるを得ない。すなwち、選挙と言う手法の根本的な限度こそがとがめられるべきである。すなわち、民主主義なる政治手法の限界である。これこそ、今の日本が、否、世界中の民主主義国家が直面している、未熟な政治の根本原因である。しからば、民主主義に替る優れた手法があるか。現代中国の観察者の一部はそれを中国人民共和国(PRC)の高能率な近代化にその答えを見つけたというが、それはPRCが今日抱えている諸問題(覇権志向、格差、不合理なインフラ投資、大気汚染、異民族問題など)を考えれば、容易に同意はできない。要するに、問題のない政治システムなどは決して存在しないということが真実である。だとすれば、人間、人間社会とはそういう存在なのだと悟るしかない。
No.2
126ヶ月前
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  民主主義で最も重要なのは投票である。 猪瀬知事問題の最大の問題は、猪瀬氏を知事に選んだという東京都民の責任ではないか。 報道を見れば、株主総会で東京電力に病院を売却するように迫ったのは副知事猪瀬氏であった。 当時徳洲会が東京都への進出のため、東京電力病院を購入しようとしていることは明確だった。そうすれば、贈収賄的行為があったと推測してもおかしくはない。 徳洲会徳田氏が自民党政治家を支援してきたこともほぼ周知の事実である。 前回の選挙で、我々には宇都宮氏を選択する道は会った。とすればこのような贈収賄疑惑は生まれない道を我々は選択できた。 その上で、我々は何故猪瀬氏を選んだか考えてみよう。 どうして選んだか。 一つには自民党、公明党の推薦であったという理由がある。 2つ目に新聞 tv 等が推薦していた。 3つ目に石原前知事が推薦した。 どれでもいい。何故猪瀬氏を選
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。