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フレデイ タンさん のコメント

ルーブル下落は米国のロシア攻撃の一戦術である。

ロシアを米国の隷属国家にする本格的な作戦がウクライナのキエフで今年の二月ネオナチクーデタで火ぶたを切った。民族浄化に恐れをなし、クリミヤは住民選挙を行い95%の賛成で独立した。続いて東南ウクライナが住民選挙を行い圧倒的多数の支持を得て独立した。彼らはネオナチとそれを物心両面で応援する米国を嫌いロシア経済圏に入ることを決意しロシアはそれを受け入れた。米国はこれらの選挙による人民の決意を非合法とみなしネオナチの国際法違反のクーデタを合法としロシアと準戦争状態に入った。米国はロシアへの経済制裁に加え、サウジに原油増産を命じ、同じく資源国家のロシアを締め上げようと努めている。一方、ルーブル安を仕掛けロシア経済にインフレを植え込みロシア人民蜂起を起こさせようと図っている。

私は米・ロのこの戦いは米の敗北に終わると思っている。その理由は下記の通り。
1、米の一連の挑発はロシア人の愛国心に火を付けてしまった。プーチンは75%の国民支持を得ている。因みにオバマの支持率は25%。
2、インフレにはロシア人は慣れている。エリチン失政の時に慣れてしまった。ジャガイモなんか自給自足している。
3、ロシア人はナポレオン軍を敗北に追い込み、ヒトラーの大軍を倒した。これらを誇りにしていて、上院議員マケインが率いる軍産複合体を倒す意気込みはナポレオン、ヒトラーの時のそれをも上回る。
4、クリントン大統領がソ連と米の不可侵条約を無視して東進してから、ロシアは米をならず者国家と見なし、軍備の充実を怠っていない。
5.中国が物心両面でロシアを支えている。
6.準金本位制の採用に踏み切り中国とは人民元使用を合意し米ドルのいかさま信用体系にくさびを打ち始めた。早晩、ドル軟化の方向に向かう。
7、ロシアの財政収支は均衡している。
No.3
113ヶ月前
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A事実関係 1・NHK 「原油価格の値下がりによって産油国ロシアの経済に悪影響が出るとの見方から、通貨ルーブルはドルとユーロに対して最安値を更新、下落に歯止めがかからない状況、 ロシアの通貨ルーブルは15日、原油価格の値下がりによって経済に悪影響が出るとの見方からさらに売られ、ドルに対して1ドル=64ルーブル台、ことし初めの1ドル=33ルーブルに比べて大幅なルーブル安。 こうした状況を受けて、ロシアの主要な株価指数RTSは15日、10%値を下げ、もう1つの株価指数MICEXも2%余り下落。 ロシアではルーブルの下落に加えて、ウクライナ情勢を巡る欧米の経済制裁によって、ことしのインフレ率は9%を超える見通し」 2:ロイター 16日の欧州時間の外国為替市場で、ロシアの通貨ルーブルが対ドルで一時9%上昇した後、上げ幅を縮めている。0754GMT(日本時間午後4時54分)
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。