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Denchubinさん のコメント

現天皇や皇太子が安倍政権の従米軍国主義化に不安を覚えて発言しておられるのはわかります。NHKが、「平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り」の部分を省略して報道するのは、安倍政権への迎合であるのは孫崎さんのご指摘の通りだと思います。。
 しかし、私には安倍政権批判に天皇の発言を援用することにはためらいがあります。
 その理由は、もし逆に発言内容が従米軍国主義化を肯定するものだったら、どうするのか、という疑問があるからです。日本人は、天皇が何と言おうが、それとは独立に、自分たちの将来を判断し、決めなくてはならないと思います。占領時代に、天皇制が存続する限り、日本人は民主主義のなんたるかを理解しないだろう、と言った米国人がいましたが、天皇制民主主義という矛盾は戦後憲法がはらんでいる難問です。
 より重大な理由は、天皇の発言は沖縄(とりわけ辺野古新基地建設)への言及を避けているように見えるからです。戦後の平和と民主主義、そして戦後憲法は、沖縄に米軍基地を集中することで成り立っています。それは昭和天皇自身が望んだことでした。沖縄の人々は、本土の人間にも天皇にも期待することなく、堂々と忍耐強く新基地反対を継続しています。日本の未来は沖縄にある、我々は皆沖縄の人々に学ぶべきだと私は思います。
No.7
110ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 私は、講演会の場でしばしば、天皇陛下の言葉を国民がどの程度知っているかを問う。  たとえば、 「本 2015 年、新年に当たり「天皇陛下のご感想」がありました。  ここで天皇陛下は  この機会にこの機会に,○○○○を十分に学び、○○○○を考えていくことが,今,極めて大切なことだと思っています。」と言われました。  さてこの「○○○○を十分に学び、○○○○を考えていくことが,今,極めて大切なことだと思っています。」○○○○は各々何だったでしょうか。  まず答えられる人はほとんどいない。  ここに関係する部分を今一度、注視してみよう。  「本年は終戦から 70 年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々,広島,長崎の原爆,東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に,満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。