ピピピピピピピピピ………。




朝8時。


これで何度目だろう。目覚ましのスヌーズを止めるのは。


どうでもいい用事でどうでもいい時間にどうでもいいのに起こされる。


スヌーズを完全に止め、このまま寝ていれば約束の時間も過ぎてその約束もテキトーにうやむやにできるだろう。以前から約束してはいたが、当日になって面倒になる。なんてのはよくあるパターン。誰もが経験するものだろう。


だがまぁ、せっかく久々に四人で集まるんだ、死ぬほど面倒ではあるが行ってやらんこともない。そう思った俺は、ブラックホール並みの吸引力を持つ布団と油断をすればすぐにでも寝首をかいてくるであろう睡魔に打ち勝ち、なんとか体を起こす。


それはギリギリに設定していた目覚ましの時間から、だいぶ時間が経っていた。




「まだ寝てんのー? いい加減起きないと――」


「今起きたよ~」


扉の向こう側へ、寝起きのだるいテンションで答える。


カーテンを開けて、